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mixiユーザー(id:817542)

2019年11月15日13:44

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マイルズ・デイヴィスのブートを聴く。

1985年10月、スウェーデン・UMEAのライブ音源、2枚組CDを入手。

マイルズが出演したジャズ・フェスがFM放送され、その放送音源からCD化されたもの。正規ライブ盤と遜色ない音質。復活後のマイルズが、トランペッターとしての力量を真に発揮し始めた時期の最良のライブのひとつと言える。

演奏曲目としては、直近のスタジオ盤『You're under arrest』の内容が基本。
この盤が貴重なのは、ギタリストとしてマイク・スターンが参加していること。この時期のマイルズ・バンドの演奏に彼が加わって、どのような演奏をしているのか。出だしこそ、手探り気味だが、5曲めの「Human Nature」からはコツを掴み、バンドと一体化して全開状態になる。

ディスク2になり、強烈な2曲「Pacific Express」と「Burn」が終わって、マイルズの「Stronger than Before」がゆったりと始まる。音の(音楽の、ジャズの)探求者だった頃には、こういった全体がまとまったフレームの中に入るライブなどはなかったが、この時期のマイルズ・ミュージックには、それがある。

復活後のマイルズがリリースしたアルバムは、リスナーたちへの近況報告めいたところがあるから、ライブを聴いてみないと、実はどんな音楽を演っていたのか、やりたかったのか、わからない。復活後第1作の『The Man with the Horn』と『We want Miles』を聞いてもわかるが、実際は『We want Miles』みたいなことをマイルズはステージでやっていた。さらにアルバムでは、マイルズは自分以外にプロデューサーを立てて、ある程度音楽パッケージとしてのフレームを任せていたから、その点でもライブ演奏の方がよりマイルズ・デイヴィスというミュージシャンの実体、能力を感じ、味わうことができる。
ということで、この「スウェーデンUMEAライブ」2枚組を聴くと、スタジオ録音の『TUTU』や『You're under arrest』を聴いていただけでは、何にもわからないということが、よくわかる。

また、『アガルタ』『パンゲア』のころは、彼としてのプライドや責任感、ポジションもあって、とにかくジャズの探求者としての面が強いから、聴いていて、つらい。しかしこのライブアルバムでは、もうマイルズはそういうところにいない。だから後半は大ファンク大会になり、聴いていて気持ち良いことこの上ないという状態になる。

Disc 1
1.One Phone Call 〜 Street Scenes / 2.Speak 〜 That's What Happened / 3.Star People /4.Maze /5.Human Nature /6.Something On Your Mind /7.Time After Time

Disc 2
1.Ms.Morrisine / 2.Code M.D. /3.Pacfic Express /4.Burn /5.Stronger Than Before / 6.Rubber Band /7.Katia

マイルス・デイビス(tpt, synth), ボブ・バーグ(ts, ss), マイク・スターン(g), ロバート・アービング(synth) アダム・ホルツマン(synth), アンガス・トーマス(b), ヴィンセント・ウィルバーン(dr), スティーブ・ソーントン(perc), マリリン・マズール(perc)

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