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2021年02月26日21:54

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武士にお一人様などありえない、それが武士の本分

武家はかつて養子を迎えてでも家名を存続させようとした。なぜか。領地、既得権のためか? それもあるかも知れない。しかし。そもそも武士の本分を想う時。

ノブレス・オブリージュという言葉が西欧にある。騎士道の言葉「高貴なるものの責務」というような意味。すなわち平時には民の上に君臨しても、有事には民と領地、育まれた大地を護るため命をも賭す、そのことを言う。

同じことのはずだ。武士には領地がある。領地がなくとも家来、使用人が居る。その者たちの生活を護らねばならない。ならばこそ。絶えてはならぬのだ。

翻って「お一人様」などと言う言葉が闊歩する。だがしかし。その「お一人様」の年金、老人医療費は誰が出すのか。自分が出した掛け金ではない。その何倍もを「次の世代」が「世代間賦課」されて支えているのだ。そして死んだら。家族もなく、だれが始末するのか。葬式はなくとも死体、遺骨、墓。だれがどうするというのだ!?

武士は、戦士は、戦って死ぬことを厭わぬのが定め。我が会津は特にそうだった。我が先代となるはずの伯父も戦死し遺骨すら還らない。それでも。「後の世代を何としても遺さねばならない」己の身の始末は当然として、護るべきものを、護るためにこそ。



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