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2020年04月05日21:12

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薪割の時代考証

このところ、土日の休みは薪割に勤しんでいる。来年の薪ストーブに使うものをストックしているのだ。ちょうど河川管理で伐採された伐採木が河川敷に放置されているので、それを拾ってきたり、裏山の放置されている倒木を持ち帰ってきている。裏山にはいくらでも放置された木があるのだが、ほとんどアカマツや杉の針葉樹で、あまり薪としては良くはない。すぐに燃え尽きてしまうのだ。河川敷の伐採木はニセアカシアが主。目が詰まっている広葉樹で火持ちのいい薪になるのだが、あまり太いものはない。
チェーンソーで持ち運べる程度の大きさに切りそろえて、車のトランクやネコに積んで持ち帰る。それを小割にして薪にするのだが、これが結構な重労働。去年買った中国製の電動薪割機はわずか1か月で壊れてしまったので、ひたすら斧で薪割をする。まっすぐ伸びた杉などは簡単に割れるのだが、水分量の多い広葉樹や、枝が伸びた部分の木は複雑に木目が絡んでいて、簡単には割れない。
ちょうどいいエクササイズと割り切ってやっているが、この労働量を時給換算したら数万十数万円になるだろう。まったくもって薪ストーブは贅沢品だ。

ところで、今さっきNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で、長谷川博己が薪割をしているシーンがあったのだが、それがあまりに不格好なので失笑してしまった。へっぴり腰を絵に描いたような姿勢でおっかなびっくり斧を振り下ろしている。いかにも慣れていない風情。しかも割れた薪が飛んできてカメラを直撃している。カメラは無事だったのだろうか。

それを見ていて疑問に思ったのだが、薪割は丸切りした丸太を立てて斧を振り下ろして行うわけだが、チェーンソーがなかったかつては、丸切りなどできなかったのではないだろうか。しかし時代劇で薪割をしているシーンは、決まってきれいに丸切りされた丸太が使われている。それはどうも嘘くさい。
思うに昔は斧で伐採した木を、やはり斧で運搬可能な大きさに切り出していたのではないかと思う。だとすれば切り口が平らではないので立てることはできない。想像するに、切り出す木は5,60センチの両端が斧によるギザギザの切り口の木っ端で、それを背負って自宅に持ち帰り、鋸を使って立てられるように真ん中から切り分けていたのではないかと思う。となると薪割の際、斧を立てる木口の方はギザギザになっていなければ、考証的にはいけないはずだと思うのだが、どうだろう。
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