mixiユーザー(id:809109)

2008年07月21日05:24

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「ナウシカ」 の語源 ── リターンズ1。

ドア アメブロはこちらから↓
http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10118092661.html




〓先月ですね、“ナウシカ” という名前について書きました。

   http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10103920047.html

〓けっきょく、結論は出ずじまいでした。

〓実は、“ナウシカ” (ギリシャ語では “ナウシカアー”) という名前については、巷間 (こうかん) で流布 (るふ) している説があります。

   burner of ships 「船 (複数) を燃やす者」

と言うんですね。たとえば、英語版のウィキペディアの Nausicaa の項に当たってみると、

   Her name means, in Greek, "burner of ships".
     http://en.wikipedia.org/wiki/Nausicaa

と記されています。しかし、ギリシャ神話に 「ナウシカアーが、数々の船に火をつけてまわった」 なんてバカげたエピソードは出てきません。あきらかにオカシイ。


  【 「ナウシ」 は “船によって” 】
〓まずですね、アッシは、1つ大きな思い違いをしていた。

   ναῦς naus [ ' ナウス ] 「船」。古典ギリシャ語
      ※さらに古いギリシャ語では *νάϝος nawos [ ' ナウォス ]

という単語を語頭に含む合成語においてですね、

   ναυ- nau-  [ ナウ〜 ]
   ναυσι- nausi- [ ナウスィ〜 ]

という2通りの形が現れるのは、古ギリシャ語の *νάυϝος 「ナウォス」 が、古典ギリシャ語の時代に ναῦς 「ナウス」 となってしまったことで、どこまでが語幹かわからなくなったからだ、と考えていましたが、どうやらそうではないらしい。

〓実は、古代ギリシャ人は、実に規則正しく、2つの形態を使い分けていたのです。ちょっくら、ναυσι- nausi- で始まる古典ギリシャ語の合成語を見てみましょう。特に、“語義” に注意してください。


   ναυσικλειτός nausi-kleitos [ ナウスィクれイ ' トス ] <形容詞>
      「船々によって名を馳せている、海で名をとどろかせている」
   ναυσιπέδη nausipedē [ ナウスィ ' ペデー ] <名詞>
      「ともづな、もやいづな」 ← 「船の足かせ」
   ναυσιπέρατος nausiperātos [ ナウスィ ' ペラートス ] <形容詞>
      (川・海が) 「船で渡りうる、船で横断しうる」
   ναυσιπόμπος nausipompos [ ナウスィ ' ポンポス ] <形容詞>
      (風が) 「順風の」 ← 「船を運ぶような」
   ναυσίπορος nausiporos [ ナウ ' スィポロス ] <形容詞>
      (川が) 「船で渡りうる」
   ναυσιπόρος nausiporos [ ナウスィ ' ポロス ] <形容詞>
      「船旅の、船で行く」、「船を駆る、船の速度をあげる」
   ναυσίστονος nausistonos [ ナウ ' スィストノス ] <形容詞>
      「船に向かって嘆き悲しむ」
   ναυσιφόρητος nausiphorētos [ ナウスィ ' ぽレートス ] <形容詞>
      「船で運ばれる、船旅の」


〓 Liddell & Scott に掲載されているのは以上の8語です。

〓 ναυσι nausi 「ナウスィ」 というのは、ναῦς naus 「ナウス」 の 「複数与格」 の形です。“与格” (よかく) というのは、英語しか学ばなかったヒトには耳ナジミがないかもしれません。しかし、ドイツ語やロシア語を学んだヒトなら周知でしょう。ドイツ語学のほうでは3格とか Dativ 「ダーティフ」 などとも言います。英語で言うなら 「間接目的語」 に当たります。

   Give me some water!
     ※ me が 「与格」。some water は 「対格」 にあたる

〓しかし、ドイツ語やロシア語の “与格”、あるいは、英語の “間接目的語” と比べたときに、古典ギリシャ語の “与格” は、その用法がかなり違います。

   (1) 「〜に」、「〜のために」、「〜の方へ向かって」

〓これが本来の “与格” の用法で、他の印欧語とも共通しています。英語では、代名詞の場合は me, him, her, them などを使いますが、普通の名詞は格変化を失ってしまったので、to 〜 (〜に)、for 〜 (〜のために) などの前置詞を使います。

   (2) 「〜を使って」、「〜に乗って」、「〜によって」、「〜といっしょに」

〓これは、印欧語では、本来、“具格” (ぐかく) という格を用いて示していましたが、ギリシャ語では “与格” に吸収されてしまったのですね。ロシア語で言うところの “造格” (ぞうかく) というのが、印欧語の “具格” に当たります。英語では、前置詞を使って、by 〜 (道具・乗り物)、with 〜 (同伴) と言い表しています。

   (3) 「〜において」

〓これは、本来、印欧語で “処格” (しょかく)、“於格” (おかく)、“地格” (ちかく) などと呼ばれる “場所をあらわす” 格が、ギリシャ語では “与格” に吸収されてしまったものです。現代のほとんどの印欧語では “処格” を残していません。ロシア語などのスラヴ語では “前置格” として残っていますが、つねに、前置詞とともに使われるので、純粋に “処格” が残っているとは言えません。英語では、in 〜、at 〜 など、場所を示す前置詞であらわされています。


〓このような古典ギリシャ語の “与格” の用法と照らし合わせてみると、ναυσι- 「ナウスィ〜」 に始まる合成語が、デタラメに造語されたのではないことがわかります。


  【 「船に」、「船のために」、「船に向かって」 to ships, for ships の意味 】
   ναυσιπέδη nausipedē [ ナウスィ ' ペデー ]
      「ともづな、もやいづな」 ← 「船のための足かせ」
   ναυσίστονος nausistonos [ ナウ ' スィストノス ]
      「船に向かって嘆き悲しむ」


  【 「船によって」、「船に乗って」 by ships の意味 】
   ναυσικλειτός nausi-kleitos [ ナウスィクれイ ' トス ]
      「船々によって名を馳せている、海で名をとどろかせている」
   ναυσιπέρατος nausiperātos [ ナウスィ ' ペラートス ]
      (川・海が) 「船で渡りうる、船で横断しうる」
   ναυσίπορος nausiporos [ ナウ ' スィポロス ]
      (川が) 「船で渡りうる」
   ναυσιπόρος nausiporos [ ナウスィ ' ポロス ]
      「船旅の、船で行く」、「船を駆る、船の速度をあげる」
   ναυσιφόρητος nausiphorētos [ ナウスィ ' ぽレートス ]
      「船で運ばれる、船旅の」


  【 例外 (対格の意味) 】
   ναυσιπόμπος nausipompos [ ナウスィ ' ポンポス ]
      (風が) 「順風の」 ← 「船を運ぶような」


〓不適格な造語と見られる単語が1つ見えますが、他は、きれいに “与格” の意味を保持しています。

〓ギリシャ語は文語を形成した時期が古く、紀元前5〜4世紀には、日本人もよく知る、ギリシャ悲劇やプラトンなどの著書があります。ギリシャ語の文法は、紀元前1世紀に文語が成立したラテン語と比べると、不規則で、例外的な部分が多く、造語法については、かなり自由な面があります。
〓ラテン語の場合、名詞・形容詞を造語要素に使う場合、ほとんどの場合、語幹を用いるのですが、ギリシャ語では、語幹の他に、主格形、属格形、与格形、対格形、および、古い時代の 「処格形」 を使う例があります。ナンでもあり、といった風情です。

〓実際、

   ναυσίπορος nausiporos [ ナウ ' スィポロス ]
      (川が) 「船で渡りうる」
   ναυσιπόρος nausiporos [ ナウスィ ' ポロス ]
      「船旅の、船で行く」、「船を駆る、船の速度をあげる」

については、語幹 ναυ- nau- を使った

   ναύπορος nauporos [ ナ ' ウポロス ]
   ναυπόρος nauporos [ ナウ ' ポロス ]

という語形もあり、特に 「船で」 ということを強調するのでなければ、ναυσι- は ναυ- でもかまわないことがわかります。

〓逆に言うと、

   ναυσι- nausi- [ ナウスィ〜 ] で始まる合成語は、「船のための」、「船へ向かって」、
   「船によって、船に乗って」 という意味を、ことさら、強調するときに使うものである

ということがわかります。つまり、「ナウシカアー」 という名前は、「船のための、船へ向かって、船によって、船に乗って」 といった “与格” の意味が含まれていることがわかるのです。


〓ここで、最初の俗説 burner of ships に戻ってみると、「船を燃やす者」 という解釈に、すでに、ボロが出ているのがわかります。つまり、「船を燃やす」 という単語を造語する場合、「船」 は “語幹” ναυ- 「ナウ〜」 か “対格” ναῦν- (単数)、ναῦς- (複数) でなければなりません。(実際には、対格を使って造語された合成語は1語もありません)
〓 burner of ships という説は、「ナウシカアー」 の語末の部分である -κάα -kaā [ 〜 ' カアー ] を καίω kaiō [ カ ' イオー ] 「火をつける、燃やす」 と解釈しているので、だとすると、この動詞は 「対格」 を取らねばなりません。


  【 他にもあった 「ナウスィ〜」 で始まる名前 】
〓今度は、少し、別の面から攻めてみましょう。

〓実はですね、「ナウシカアー」 の他にも、わずか3つですが、ναυσι- nausi- に始まる古代ギリシャの名前を見つけることができました。

   Ναυσίνοος nausinoos [ ナウ ' スィノオス ] 「ナウシノオス」
   Ναυσίθοος nausithoos [ ナウ ' スィとオス ] 「ナウシトオス」

〓この2人は、ギリシャ神話に登場する兄弟で、オデュッセウスと女神カリュプソーの子どもです。ναυσί- nausi- の意味は、すでにOKですね。では、

   -νοος -noos
   -θοος -thoos

の意味を調べてみましょう。

〓ギリシャ語では、合成語の第2要素に、

   「動詞の語幹・語根」 + -ος

というものを持ってきて、「〜する」 という形容詞をつくることができます。英語で言うところの 「現在分詞」、playing, sleeping などの 〜ing 形に相当します。
〓このタイプの造語をおこなう際には、動詞の語幹の母音が ε である場合は ο に交替します。すなわち、


   νέομαι neomai [ ' ネオマイ ] 「行く」
    ↓
   νε-  ne-  ※動詞の語根
    ↓
   νο-  no-  ※ e を o に変える
    +
   -ος  -os
    ↓
   -νοος  -noos [ 〜ノオス ] 「行く(ところの)」 going


   θέω theō [ ' てオー ] 「走る」
    ↓
   θε-  the-  ※動詞の語根
    ↓
   θο-  tho-  ※ e を o に変える
    +
   -ος  -os
    ↓
   -θοος  -thoos [ 〜とオス ] 「走る (ところの)」 running


〓どうですか、実に明快ですね。「ナウシノオス」、「ナウシトオス」 という兄弟は、それぞれ、

   ναυσίνοος nausinoos 「船で行く(者)」 ship-going
   ναυσίθοος nausithoos 「船で走る(者)」 ship-running

という意味なのです。“走る” というのは、船がスーッと進むようすを言うのでしょう。英語でも the ship is running という言い方をします。


〓ところで、実在の人物にも 「ナウスィ〜」 の名を持つ人物がいます。

   Ναυσιφάνης nausiphanēs [ ナウスィ ' ぱネース ] 「ナウシパネース」

〓紀元前4世紀のギリシャの哲学者の名前です。こちらの 「〜パネース」 は動詞から、直接、つくることができません。同じ造語要素を持つ人物に、有名な 「アリストパネース」 Ἀριστοφάνης Aristophanēs がいます。


   φαίνω phainō [ ぱ ' イノー ] 「現れる」
    ↓
   φαν-  phan-  ※動詞の語根
    +
   -ᾱ  -ā  「行為」 をあらわす名詞をつくる接尾辞
    ↓
   φανη phanē [ ぱネー ] 「現れること」
    +
   -ς  -s  「男性主格」 をあらわす語尾
    ↓
   φάνης phanēs [ ' ぱネース ] 「現れる者」


〓接尾辞 -ᾱ [ 〜アー ] が -η -ē [ 〜エー ] に変ずるのは、アテーナイを中心とする アッティカ方言では、ι、ε、ρ (i、e、r) のあと以外では、-ā という音が -ē に変じるというクセがあったからです。
〓古代ギリシャ人の男子名が 「アリストテレース」 だとか 「ソポクレース」 というふうに 「〜エース」 で終わることが多いのは、この方式で造語しているからなんですね。
〓けっきょく、

   Ναυσιφάνης Nausiphanēs 「ナウシパネース」 =「船に乗って現れる者」

という名前だとわかります。面白い名前ね。




  ※2に続きます↓
   http://mixi.jp/view_diary.pl?id=876313445&owner_id=809109
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月21日 06:36
    にれのやさんの文章は、じっくりゆっくり味わいながら、単語一つ一つ口で発音しながら読まないと、ダメ!ですね。

    いまは、

    >   ναυσικλειτός nausi-kleitos [ ナウスィクれイ ' トス ] <形容詞>
          「船々によって名を馳せている、海で名をとどろかせている」

    で、いったんストップ。なにしろ、
    古代ギリシャの船は、私の興味の網にひっかかるのです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月21日 08:17
    波 この形容詞は、古典ギリシャ語で 3例の使用があって、いずれも、ホメロスのものです。この形容詞がかかるのは、いずれも固有名詞で、

       「エウボイア」 エーゲ海最大の島。現在のネグロポンテ島。2例
       「デュマース」 プリュギア (小アジア中央部の王国) の王。ヘカベーの父。1例

    です。 
       
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月21日 09:52
    >   ναυσιπέδη nausipedē [ ナウスィ ' ペデー ] <名詞>
          「ともづな、もやいづな」 ← 「船の足かせ」
    とは、なるほどなぁ。

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月21日 10:50
    途中、ふらふらになり

    >  【 「船に」、「船のために」、「船に向かって」 to ships, for ships の意味 】
       ναυσιπέδη nausipedē [ ナウスィ ' ペデー ]
          「ともづな、もやいづな」 ← 「船のための足かせ」
       ναυσίστονος nausistonos [ ナウ ' スィストノス ]
          「船に向かって嘆き悲しむ」

    で、わからなくなりました。あとで、読み直してみますね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月21日 10:57
    波 大宮さん、今回のは、ちょっと難しいかもしれません。ギリシャ語をカジッたことがあるヒトでも、たぶん、スラスラとは頭に入らないと思います。これ以上、細かく説明すると、ギリシャ語の文法書みたいになってしまいますし……

    ウッシッシ 英語で、ムカデは centipede ですね。偶然同じ綴りになっていますが、語源には関係があります。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月21日 11:24
    百足虫ですね。
    1ドルは100セント、と覚えたものです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月21日 11:35
    >ギリシャ語の文法は、紀元前1世紀に文語が成立したラテン語と比べると、不規則で、例外的な部分が多く、造語法については、かなり自由な面があります。

    なぜなのかなぁと考えてしまいます。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月21日 11:55
    本 ローマ人が勢力をつけて国家を成立させたころには、すでに、ギリシャ人は、「文法という概念」 を確立し、「文法を整備」 していました。

    本 ローマ人は、もとは、イタリア半島のラティウムという狭い地域の牧童たちにすぎなかったので、「国家をささえ得るような文語」 を確立するのにギリシャとギリシャ語に学んだわけです。

    本 ギリシャ語は、広大な地域に広がっていたギリシャ人の自然言語を観察することで、そこにルールを見出し、文法にまとめたわけですが、ローマ人は出自が狭かったので、多くの方言をかかえていたわけでもないし、また、

       “文語の整備と、文法の整備が同時に進行した”

    という面もあり、ある意味で、中国の “漢文” と同じく人工言語に近いようなところがあります。だから、文法が単純で簡潔なんです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月21日 12:10
    おお、中国の “漢文” は人工言語なのですか。
    それも国家の成立と関係がありそうですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月22日 05:54
    アメブロで初めから読み直し始めています。
    実に分かり易い!
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月22日 06:44
    >   Give me some water!
         ※ me が 「与格」。some water は 「対格」 にあたる

    me は与えられる資格のあるもの、「与格」と覚えられるのですが、
    どうして「対格」なのかなぁ、と思います。


  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月22日 07:14
    ウッシッシ 「対格」 は、英語の “直接目的語” になります。動詞の行為が及ぶ対象を示す格なので 「対格」 です。印欧語では、“物や行為を与える対象” については 「対格」 とは考えません。それが 「与格」 です。

       give “与える” という動作をあらわす
       me  “与える” という動作に “あずかる” 対象
       water “与える” という動作が及ぶ対象

    ウッシッシ 日本語も、

       わたし “に”/水 “を”/ください

    という同じ思考法です。


    ウッシッシ 「彼は、わたしのシャツをつかんだ」 という文章がありますが、これは英語で、

       He grabbed me by my shirt.

    となります。

       He grabbed my shirt.

    という言い方もできますが、これだと、「脱ぎ捨てられているシャツをつかんだ」 というふうに取られる可能性が多いでしょう。しかし、日本語では、

       彼は、シャツのところで、わたしをつかんだ

    とは言えません。ナンのことかわからなくなりますよね。英語では、このタイプの 「肩をたたいた」、「頭を銃で撃った」、「手をつかんだ」、「足をすくった」 のような表現において、「人」 を直接目的語とし、「体の部分」 を前置詞句で説明します。


    ウッシッシ 動詞がどのように格を支配するか、というのは、それぞれの言語の “ニオイ” をかもし出す特徴のひとつですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月22日 16:53
    どうも、私と向き合う相手に、私と相手をつなぐ媒介する物があるって、感じです。
    相手が直接目的語、媒介する物が間接目的語があるって気がしてならないのです。
    これは人と人との間を重視する日本人あるいは東洋人の発想なのかもしれないなと思っています。

    私が家庭教師をしていた時代、

    We robbed much money that bannk.

    で説明したものです。

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月22日 19:36
    ドル袋 大宮さん、その例文は、英文として成り立たないと思うんですが……

       rob 「盗むために (人・店)を襲う」
       steal 「(金品)を盗む」

    なんです。だから、

       He robbed a bank for over <close to> million dollars.
         銀行から百万ドル以上 <近く> の盗みをした。
           ※ for は規模 (〜という規模で) をあらわす前置詞です。
       He robbed me of speech.
         わたしの口を利けなくした。
           ※ of は細目 (〜について) をあらわす前置詞です。
       He robbed me of the chance.
         彼がわたしのチャンスを奪った。

    となります。


    ドル袋 to steal を使うと、襲った対象でなく、盗んだ物に焦点が移ります。

       He stole ten dollars from me.
         ヤツがボクから 10ドル盗んだ。
       He stole thousands of dollars from the bank.
         ヤツは銀行から何千ドルも盗んだ。
           ※ from で、どこから盗んだかを示します。

    ドル袋 もちろん、こういう表現のちがいは、単なる焦点の置き所のちがいです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2008年07月22日 23:40
    ああ、恥ずかしい。
    記憶があいまいと化し、辞書で確認せず、こころせくままに走ってしまいました。

mixiユーザー

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