素心臘梅(そしんろうばい)
『南総里見八犬伝』。1月の国立歌舞伎。
尾上菊五郎である。
月曜日だというのに、昔の国立を彷彿とさせる賑わい。
結局、国立歌舞伎を支えていたのは、
市川團十郎
中村吉右衛門
そして、
先代 松本幸四郎
尾上菊五郎
という四本柱だったのだ。
12月の歌舞伎が廃止になったのも、柱が脆弱になってしまったからだ。
落語でいえば、
柳家小さん、古今亭志ん朝、柳家小三治、桂米朝
にあたる。
あまり世間は気づいていないし、マスコミも触れようとしないが、根本的原因は、市川團十郎=市川海老蔵 親子の仲違いではないか、と思う。
團十郎が白血病で入院のあいだ、海老蔵は一度も見舞いに行っていないし、彼は一度も国立に出たことがない。
マスコミが海老蔵ばかりを持ち上げたところで、明日の歌舞伎界の何の助けにもならない。国立劇場というのは、若い大部屋役者を育てる教育機関でもある。
マスコミというのは得てしてそういう無責任なものである。文化の焼き畑だよね。
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