高円寺、午前11時。「かつや」で、のんびりヒレカツ丼を喰ろうてやらむ、とぞ存ぜども、ちちはからんや、いな、はははからんや、いないな、あにはからんや、店内は寿司づめ。かつやなのに。
カウンターもテーブルも、土建屋いろで埋め尽くされている。キャンペーンらしい。
本日できますものは、カツ丼の竹、ソースカツ丼、ロースカツ定食、カツカレーの4種でございます。ふえ〜。
カツ丼 650円→500円。それぼっちで亡者の群だよ。
ワシみたいに、最低賃金で働いている者でも9分で稼げる額ぢゃあねえか。
それに、ドイツも、コイツも、オランダも、
カツカレー
とは、なにごとぞ。そんなものはカレー屋で食えってんだ、このすっとこどっこい。
卑しき者どもよ、去れ。
………
昨日は、神保町シアターで、
今日は映画の日なので千円均一です。
といふのを聞いて、軽くえづいた。
割引の映画の日に来る連中はろくでもないのである。
卑しき者どもよ、去れ。
………
貧乏人には、清貧の楽しみがあって然るべきである。
このあと、高円寺から阿佐ヶ谷のラピュタまで日だまりのなかを歩く。保育園のお散歩の歓声が聞こえてくる。この、一度ブッ壊れたオヂサンも散歩なのだ。
そして、『大いなる驀進』を堪能するのである。
ログインしてコメントを確認・投稿する