mixiユーザー(id:7990741)

2020年02月23日10:51

50 view

「舟を編む」三浦しをん著 (光文社文庫)

とても面白かった。登場人物全てが好ましい。
本屋大賞を受賞したと聞いても、何となく手が出なかったのは、
辞書編纂という仕事に対しての、地味そう、という偏見。
確かに想像を絶するような緻密さが求められるが、派手さはなくとも大変魅力的に描かれている。
しかも、恋愛も。

物語は、(あとがきで更に確信させられるが)神保町の老舗出版社=岩波書店の、新しい国語辞典発行事業の奮闘もの。
主人公は、偏屈なイメージ満載の馬締(まじめ)という青年だが、
その周りのキャラもユニークで魅力的で、ここがポイント。
さらに随所にぐっと来る、いわばプチ感動する点が散りばめられていて、
本当に心から楽しめた。

これを本屋大賞に選んだ人たちに感謝したい一冊。
今さらですが。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年02月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829