■阪神球団に足りないもの…?
(ベースボールキング - 12月10日 18:12)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=212&from=diary&id=5896756
フロント「足りないのは我々のスカウト力と育成力です」
熱血ファン「足らんもん?やる気と兄貴に決まっとるやんけ!」
冷静なファン「足りないのは筋の良いゲームプランと品の良いファンの数だと思いますけどねえ」
関西地域社会のスタビライザー的役割を果たしているローカルアイコンとしての阪神球団は
関西人の心の拠り所であり日々の憂さ晴らしの受け皿である。一方で関東(東京)へのカウンターとして決して無くしてはならない砦でもある。
そうなると当然、必然の甘えが地域にもファンにも球団にも出てくる。どう転んでもファンや地域メディアから見捨てられないという安心感。そこに人気球団の奢りも出てくる。ファンや地域メディアもそれを許し甘やかしてしまう。
それが阪神の阪神らしさだしローカル球団の良さだという人はそもそも阪神が勝とうが負けようがあまり関係がない。口や頭では成績に文句をいったり優勝の行方を気にしたりはするが心の奥底ではただただ球団が側にあってさえくれば良いと思っている。
阪神球団があれば難しい政治の話やくだらない職場の話から逃れるきっかけができる。勝てば祝杯があげられるし負ければ愚痴を言いながらやけ食いができるからだ。
そういう意味ではプロ野球チームとしての実力をどのように確保するのか?という問題と関西地域や地元ファンに対して阪神球団がどうあるべきか?というのは全く違ったレベルの話。
優勝を目指すチームとして必要な取り組みを考えるのなら、もうすこし冷徹な観察力でチームの実態や選手個人個人の実力を分析する必要があるだろう。自分勝手な気分や感情だけで過分な期待や思い入れをするような愚は横に置いといてもっとシビアな態度で球団の明日を心配しなくてはいけない。
それとは別に、もし地域社会のスタビライザー的存在としての阪神球団の在り方を考えるのあれば、ファンたちの熱狂や傾倒をどのように地域社会に役立てていくべきかをもっと真剣に考えるべきだ。それとは逆にその熱狂や傾倒がいかに社会劣化や政治劣化を引き起こしているかについても実証研究がなされなければならない。来年こそは優勝だというような根拠のない空宣言より何年に一度優勝することが地域経済に一番貢献するかを考えることがよっぽど重要だ。
今のようにプロ野球球団と地域のスタビライザー役とをごちゃまぜにして阪神球団を考えることには無理がある。リーグで優勝争いをするプロ野球チームとしての阪神球団を考えるのであれば詳しい戦力や戦術や予算配分や目標設定などの検討が必要だろう。もし地域社会のアイコン的存在としての阪神球団を考えるならもう少し社会科学的な切り口が必要なはずだ。
いやいやそんなややこしいことは関係ないねん、わしらはデイリーの見出しみたいな気分で阪神とつきあっとんや、というのであればそれはそれで仕方がないとは思うけれども、、、。
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