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2019年07月17日13:05

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よたよた日記193「後悔とっくに役立たず」

■60歳以上の男性に聞きました! 人生を振り返って「男に大事なもの」は?
(TOKYO FM + - 07月15日 11:40)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=257&from=diary&id=5706762

「今さらだけどお前が人生を振り返ってみて一番大事だと思うことはなんだい?」
「それがわかってりゃこんな貧乏人生送っちゃいねえよ!」
「そりゃそうだけどそれを聞きたがってる若い奴らになにかひとつくらい教えてやれよ」
「、、、しいていうなら「阪神ファンにだけはなるな!」ってことぐれえだな」
「、、、そうかそいつがお前に人生を狂わせたってことだな」
「ああ、負け癖がついたのも老後に必要な2000万が貯まらねえのも全部そのおかげだ!」
「わかったよ、一番大事なことはなんでもかんでも人のせいにしないってことか、、、、」

、、、、、日本は平成の30年間負け続けてきた。日本は他国に学ばず他国批判を繰り返し、国家再生の努力もせず、長年日本国民が積み上げてきた資産を食い潰してきた。日本は世界の大国だという幻想に浸って現実逃避を続ける中、様々なものが劣化し失われていった、、、、というような言説をどこかで見たことがある。たしかに政治状況、経済状況、社会状況、文化・教育状況などどれをとってもそれを否定するだけの数字や証拠に乏しい。国力は衰退し格差や貧困は広がり分断と反目が進んでいる。ただそれだけの現象なら見直しや努力でまだ再起や再生というのも可能かも知れない。しかしそれ以上に問題なのは昔から日本人が美徳として身に付けていた勤勉さや謙虚さや思いやりや向上心や伝統や良識を大事にする気持ちや地域や隣人に対する友愛精神や、そしてなによりあけすけでない奥ゆかしさなどが失われてしまったということだ。目に見える数値や症例より日本人自身の精神や知性の劣化の方がよほど深刻だと思う。

まあ自分のような老残がそのような高所大局を心配してもしかたないしその資格もない。かろうじて自分ができることはずっと昔、NHKのインタビュー番組で金子光晴が言っていた「何を言っても始まらないんですよ。あとは一人一人が個人革命を成し遂げるしかないんです」という言葉をかみしめながら生きていくことくらいだ。

そのささやかな意思表示として期日前投票だけは済ませてきた。おそらく今回もいつもどおり自分が書いた人は当選しないだろう。
いずれにしても自分のような典型的ノンポリ日和見主義者が連日のように政治的課題に向きあわなくてはならないのは辛いことだ。ほんとなら気楽に駄日記だけ書いて毎日を暮らしていたい。

政治的な警句というか冗句として「暴走トラックの運転手がチンパンジーだったら、周囲の人間は運転手には誰がいいとか悪いとか言って議論する前にまずそのチンパンジーを運転席から引き下ろすのが先だろう」というのがあるが、このジョークはあくまで暴走トラックの周辺にいるのが普通の人間であることを前提にしている。もしそれが人間ではなくてチンパンジーや猿だったらだれも暴走トラックを止めることはできないしおそらく止めようともしないだろう。まさか今の日本がこんなジョークのリアルな現場だとは思いたくはないけどね。
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