■年末の大掃除シーズン到来!ママたちが捨てて一番後悔したものは?
(ママスタジアム - 12月06日 19:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=176&from=diary&id=5407738
「あたしは捨てて後悔したものなんてぜんぜんないけど、失って困ったことならあるわよ」
「何?それ?」
「昨夜の記憶よ」
「まずいわね、それって軽くて二日酔い、下手すりゃ認知症の症状だから!」
ベルギー旅行その18「サブロン広場からの街歩き」
もしイクセル美術館が開いていればこの日の午後はそっちまで出かける予定でいた
そこにあるデルヴォーの作品の実物にも出会えていたはずだ
しかし今は改修工事中のため次善策として考えていたサブロン教会近くの
「蚤の市」に出かけることになった
サン・カントネール公園散歩から戻ってきたメトロのガレ・セントラ〜ル駅からは
歩いて20分くらいの距離にサブロン教会は建っている
それほど遠くはないのだが朝の公園散歩と博物館巡りでけっこう足が疲れてるしな
ここは初めてタクシーに乗ってみようか
ちょっとした勇気と少しばかりのユーロを出せば体の負担が減らせるかも
駅前に停めたタクシーの傍に立っているドライバーに声を掛ける
「私たちはこのタクシーに乗ることができますか?」
「??」
「私たちはサブロンエリアまで行きたいのです。いくら払えば行ってくれますか?」
「10ユーロ!」
不愛想な青年だ
普通に走ったら5ユーロくらいの距離なので(日本の感覚では)ちょっと吹っ掛けられてる気もするが向こうも体の良い乗車拒否用の値段を言っただけなのかもしれない
10ユーロならまあ払える金額なので「オッケー」と言ってタクシーに乗り込む
「短い距離で申し訳ない」と謝ると「ノープロブレム」だそうです
その横顔がちょっといい男だったので
「お兄さん、カッコイイね、どこのご出身?」とお愛想を言うと
急にニコニコしだして
「俺はイタリア出身だ」という
「道理でクールでハンサムなわけだ」と畳み込んでやったら満面の笑顔になって
降りる時には挨拶までしてくれたね
イタリア男もチョロいもんだ
5分ほどのタクシー体験だったがなんとか無事に乗りこなすことができた
中心部から少し南に下がったところにあるサブロン教会前の小さな広場では毎週末に蚤の市が開かれている
別に買いたいものがあるわけではないが、アンティークな銀のスプーンを手にして
屋台の店主を冷やかすのも面白そうだ
広場にはテントが張られているが意外と小規模でテントの数も10張り程度
奥さんはこういうのが好きなので片っ端から品定めをしていく
銀製品や雑貨や写真や絵や本などがならべられているが、、、まあ買いたいものはあまりない
半時間ほど楽しんだだけですぐ近くの「ヴィタメール」の本店に立ち寄った
この店はチョコのほかにケーキやアイスなども売っている
まるで洋菓子ブティックのような華やかな店内に奥さんが乗り込んでアイスクリームを買ってきたよ
どこまでも食いしん坊で好奇心が旺盛なおくさんである
あとはぶらぶらと街歩きを楽しみながらゆっくり中心部まで戻ることにしよう
こうやって歩いてみるとブリュッセルの街にはけっこう高低差があることがわかる
しかしアップダウンのあるどの通りを歩いてみても素敵な街並みばかりが続くだ
それほど広くはない車道を連結車両のバスがすり抜けていく
その長い車体が大きなショーウインドウに映りこむ
オシャレなセレクトショップ、素敵なデザインの家具屋さん
まるで町全体がオシャレなギャラリーのようだ
こんな楽しい街歩きは日本ではなかなか経験できないだろう
もちろんこの街にだって影の部分はある
街角のあちこちには物乞いが座っていてカモに見えるらしい自分たちに「ボンジュール・ムッシュ!」と声を掛けながら空き缶を差し出してくる
自分たちはそれを無視して行き過ぎるのだが、この街の住人たちはそんな物乞いをそれほど忌み嫌っている風ではない
日本ならいろんな蔑視や嫌がらせがありおそらく物乞い達は同じ場所にじっととどまっていられないだろう
しかしこの街ではだれもが物乞いたちを普通に受け入れている
例え物乞いであっても意思をもった人間である以上彼らの権利や自由は尊重されるべきなのだ
誰もが物乞いになる権利がありその物乞いになる自由は何人たりとも奪うことができない
この街の人たちはそのへんのことがよくわかっている
人権感覚が日本とは全く違うと感じる
もう一つ感心したのは横断歩道での出来事
ブリュッセルの街で横断歩道を渡ろうとするとこっちの車はす〜っと
音もなく止まってくれる
どの車も必ず歩行者が横断歩道を渡るのを優先させてくれるんだね
これは衝撃的だった
日本ではとてもこうはいかないだろう
街の中にはところどころこういう道だか広場だかよくわからない空き地がある
この無駄だと思われる場所を有効利用などとせせこましいことを考えずに
そのままにしておくのがこっちの余裕なのだろうか?
人が横断歩道を渡っている時は余裕をもって車を止めること
これは安全のための単なる交通ルールなどではない
たぶんヨーロッパに通底する道徳的倫理であり社会的論理なのだろう
たかだか車などという意思も人格もない機械にどうして目の前の人間を
邪魔する権利などあるだろうか?
おそらく根底にはそういう人間観が横たわっているのだろうと思う
自分たちが渡り終えるまで静かに見守ってくれる車に乗っているのはドライバーだけではない
ヨーロッパの長い歴史に鍛えられた揺るぎない人権意識がその車には同乗しているのである
半時間ほどかかってまた中心部まで戻ってきた。
ブリュッセルカードが使えるグーデンベルグ宮殿にも立ち寄ってみよう
ここは地下に昔の王宮の名残りの遺跡があるのだという
それらしい雰囲気はあるにだがこの国の歴史や文化にそれほど詳しくない自分達には今一つピンとこない博物館だった
見学者もあまりいなかった
変な場所の変な出口から出てすぐ近くの楽器博物館に向かう
楽器博物館はロワイヤル広場に向かう坂道にあり、こじんまりとはしているがアールヌーボー様式の素敵な建物である
世界各国から集められた楽器の種類は1500を超えるのだとか
ここもブリュッセルカードを使って入場する
一番上には人気のレストランがありもうお昼の時間は過ぎているのにそのレストラン目当ての客もたくさん来ていたようだ
いろんな楽器の展示を見ながら上まで上がっていくとちょっとしたショップがあり、そこの窓からはブリュッセルの街並みがきれいに見えた
記念にポスターと絵葉書を少し買った
時刻は3時半を回っている
朝からよく歩いた
一応ブリュッセルカードのもとはとったので今日はこれくらいにしよう
中央駅の裏手の坂道を下ってホテルまで帰る
今日は夕方からグランプラスの傍のレストランでベルギー料理に挑戦するという一大イベントも待っている
少し休憩して気合を入れなおしたらまたブランプラス方面に出かけよう
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