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2021年07月02日21:50

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放射線被ばくの隠蔽と科学

下澤陽子
14分前 ·
こんばんは〜星
しつこく続けて参りました、この本のご紹介、今夜で最後にしますね、お付き合いありがとうございました❣

さて、みなさま、これから日本で行われようとしている、パンデミックの中のトチ狂ったオリンピック、これは、そもそも復興五輪、とか、いわれてましたね。
「未だ、帰れない避難者がいるのに」
なんて声も、小さく聞こえましたね。
でも違う。本当は、
「この許されない汚染と共に、生きざるを得ない人達がいるのに!」
そう、言わなきゃいけないんだ、て、私はずっと思ってきました。
矢ヶ崎先生、それを、ずれることなく、しっかり書かれています。

今日は本の最後の文章
むすびに
ーわれわれは勇気を持って応えられるだろうかー
のところ、ご紹介させてくださいね。
………………………………………

居住制限区域はどんどん狭くなる。 モニタリングポストの表示値は半分しかない。 そのような表示システムで20mSv を下回ると判定されるのは恐怖である。
放射線管理区域以上の汚染を示した土地に100万人以上の人々が子ど もを育て、 生活・生産を続ける。 復興が待望され、 オリンピックまでもが開催 される。 もう、 原発事故は終わったのだと!
国や自治体からは被曝無視の 「復興と帰還」 が迫られる。 被曝防護の 「非防護化」 が法律に盛り込まれようとしている。

………………………………………

矢ケ崎先生から紹介される厚生労働省のデータ。2011年以降の死亡者の異常増加と、出生率の異常低下。
これ見る時、私、いつも、感じてた。この、本来あったはずの予想曲線と、現実の曲線との間にある一人ひとりの命のこと。
グラフにしてしまうと、そのことの意味が、見えなくなってしまうな、て。
でも、矢ヶ崎先生、「なきべそをかきながら」このデータをグラフ化したんだって。
読んで、初めて知りました。

愛ある、尊敬すべき、科学者、と、改めて思うのです。
矢ヶ崎克馬先生、のこと。

最後に話されている「人類としての知性」て、こういうことだと思うんです。
人間、一人一人、への想像力。
人間、への愛、と思うのです。

東京で、私はこの先生の発信がなければ、我が子の体と、内部被曝を結びつける事はなかったかもわかりません。小児科の診察室で、いくら怒られても、馬鹿にされても、めげることも、揺らぐこともなく、避難へ、と歩むことができたのは、この先生の発信があったから。
愛ある、貴重な発信が。

感謝し、私も、ともにこの「知られざる核戦争」にあらがっていきたいと願います。
なので、こうして、ここに、矢ケ崎先生の大切な言葉を、この本のいちばん最後の言葉を、ここに載せます。
読んでみて下さい!

……………………………………………

…しかし、 著者らのデータ整理一つ取って見ても、 2011年以降の死亡者の異 常増加が多量に認められる。 原発事故が原因であると断定するに至っていないが、 放射能の可能性を否定することはできない。 著者はなきべそをかきながら これらのデータをグラフ化した。

臨床的には個別の死因が放射線被曝であるとはほとんどの場合判定できな い。 ウィルス/細菌感染、 化学物質などの被害と全く異なる。 それが故にいく らでも嘘がつける。曰く、
「甲状腺がんは原発事故とは無関係」
「犠牲者は皆無 である」
「笑っていれば放射能は来ない」。

犠牲者が出て、疫学的調査などで統計的に学問的に原因が判明してから対応したのでは世界市民の命は守れない。 予防医学的見地を貫くことが出来ない ならば、市民の命は金輪際守れないのである。 被曝被害の正確な科学的な理解が市民に必要なのである。

科学の柱を貫いた 「科学的知見」 がこれほど破壊され、 政治が住民を犠牲 にする分野は外には見られないのである。

住民の健康はこれからどうなるだろうか?
福島原発事故で事実と命がどのように大切にされたのだろうか?
被災者の命と暮らしを守り、 放射能から住民を守る人道、 住民が自らの命 と暮らしを守れる人道が、 どのように発揮されたのであろうか?

事故前の法律で市民と約束されているおよそあらゆる被曝防護基準が20倍~80倍とつり上げられ、 原子力災害特措法等で規定されて避難訓練などで実施されてきた 「防護」 がいとも簡単に破られ履行されなかった国の住民が我々だ。

コロナなどあらゆる他の疾病や災害は感染防止、危害防止が徹底している。 それとは逆に被曝災害は、
「基準をつり上げ」
「食べて応援」
「風評被害撲滅」
と、逆に被曝が強制された。

我々はこの文明を逆転させている政治の生き証人であり、 犠牲者でもある 住民だ。 主権在民であり、 「先進国」、 「文明国」 を標榜する国の住民だ。我々住民はこの10年の事態を何とみるか?

住民の気骨、住民が自らと国を変革する気概が必要に思える。

政治と科学の関係: 命と科学の関係: 科学のあり方が我々に大きな課題を 投げかけている。

科学と人道に基づいて、 我々は勇気を持って主張できるであろうか? そ れに応えられるだろうか?

福島原発事故を経験した日本住民の、世界市民・未来市民に対する人間としての誠実さを発揮したい。

核兵器廃絶の課題と共に人類の英知が発揮できる 「人類としての知性」を 保ち続けたい。

矢ケ崎克馬 2021年春
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