【私や妻が関係していたということになれば、まさに私は、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめるということははっきりと申し上げておきたい】(2017年2月17日)

西沢昭裕
6月23日 10:13 ·
【私や妻が関係していたということになれば、まさに私は、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめるということははっきりと申し上げておきたい】(2017年2月17日)
　国会で安倍首相がこう答弁したこの日のたった９日後の２月26日に財務省の本省は近畿財務局に、安倍首相の昭恵夫人の名前をまず最初に削除、改ざんするように指示していた。
　近畿財務局職員赤木俊夫さんの命をかけた抗議にもかかわらず公文書改ざんという犯罪はここから始まった・・。
　昭恵夫人は森友学園の安倍晋三記念小学校こと「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長になることが森友学園理事長の籠池泰典理事長によって約束されていた。　
　昭恵夫人は校舎敷地の破格の値引きを国有財産を管理する財務省理財局に晋三の命で密かに働きかけていた。
　ところが昭恵夫人のこの裏取引の仲介をしていた経産官僚谷査恵子氏とのファックスが暴露されると、官邸は谷氏を大急ぎでイタリアの日本大使館一等書記官に出世させるという名目でローマへ逃亡させた。
　佐川宣寿理財局長の国会での偽証も17年2月17日の安倍首相答弁に無理無理に合わせるために始まっている。
　彼はご褒美に菅官房長官が握る内閣人事局によって国税庁長官に出世したが引き換えに人間としての信用を失った。
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　写真右は昭恵夫人の荷物を持つ谷査恵子氏。今は何食わぬ顔でイタリアから帰国し昭恵夫人と親交を結んでいる。
　森友事件関係者38人全員を不起訴にするやいなや函館地検検事正に栄転し高飛びした大阪地検特捜部長の山本真千子検事も今は大阪高検ナンバー２になって何食わぬ顔で古巣へ戻ってきている。山本真千子はあの黒川弘務とも親しかった。籠池さん夫妻は口止めに長期こう留される。
　森友事件には公明党の冬柴鐵三国交大臣(当時、故人)や大阪の私立学校の設立許認可権を握る大阪維新が関わっている。大阪府の私学審には読売と産経の幹部が入っている。
　今は、赤木さんに改ざんを直接指示した佐川宣寿にばかり焦点が当たっているが佐川理財局長の前任者迫田英典理財局長(当時)にも安倍晋三は国有地値引きを求めて2015年9月3日に密かに会っているから、国有地不法値下げの財務省側実行犯は迫田英典の可能性が高い。
　“安倍晋三記念小学校”の敷地は元々は大阪航空局所有の土地。この敷地の地下にありもしない大量のゴミが埋まっていることにしてゴミ撤去費用の名目で８億円もの不法な値引きをするという提案をしたのは大阪航空局だった。
　この大阪航空局は公明党が歴代国交大臣を握って離さない国土交通省の所管であることは言うまでもない。安倍晋三は安保法制の審議で忙しい国会を2015年9月4日に突然抜け出して今井尚哉秘書官らと大阪入り。公明党の冬柴鐵三国交大臣の息子経営の『かき鐡』で食事と密談。(写真下右)そのあと晋三は大阪航空局を訪ねている。
　大幅値下げをした国有地購入費用と校舎建築費用は冬柴大臣の別の子息冬柴大氏が支店次長で貸付担当の「りそな銀行高槻支店」から森友学園側に融資されている。
　森友事件をいちばん最初に発掘したのは豊中市議の木村真さん(無所属)。私立小学校工事現場に「教育勅語」のポスターが貼ってあったのが疑問を持つきっかけになったのだそうだ。
　赤木雅子さんを励まし続けて「赤木ファイル」を世に出したのは元NHK記者だった相澤冬樹さん。
木村真さん、相澤冬樹さんのお二人の名前を私は忘れないようにしたいと思う。