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2020年08月06日06:07

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新型コロナ肺炎からの「回復」とは何か

北川 高嗣
8月4日 19:54 ·
COVID-19とインフルエンザとの違い。
脳も、肺も、元には戻らない。
ただし回復者にされるのであとは自分で払ってね。
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入口 紀男
5時間前 ·
新型コロナ肺炎からの「回復」とは何か
 人の臓器で、損傷して元通りに再生するかしないかは臓器によって異なっています。肝臓の組織は傷ついてもトカゲのしっぽのように再生することが知られていますが、肺や脳の組織はいったん壊死すると再生しません。万能細胞を用いた肺の再生医療の研究が行われていますが、まだ動物実験の段階です。
 インフルエンザから回復すると、肺も身体もすっかり元通りになりますね。
 クルーズ船の致命率は感染者数 712名のうち死亡者数は 13名(1.8パーセント)と、昨年(2018-2019年)のインフルエンザの致命率(1,201万人中3,323)の約 66倍でした。日本の現在の新型コロナ肺炎の致命割合(感染者のうち、死亡するか回復するかのうち前者の割合)は 3.68パーセント(WHO 8月3日)と、昨年のインフルエンザの致命率の 133倍です。
 それでも、新型コロナから回復すると、それはインフルエンザから回復したのと同じとして勘違いされています。
 新型コロナ肺炎では、若い人が軽症で回復しても、程度の差こそあれ、肺の組織の一部が線維化(壊死)しています。そこがインフルエンザとは異なっています。肺組織の線維化や脳組織の変性は CTや MRIなどで見えます。
 それがごくわずかならば、ちょっと息切れしやすい、肺活量がわずかに減ったくらいで、その後の生涯をこれまで通り普通に生活できるでしょう。ただ、将来健康な老後を過ごせるかどうかはやや心配ですが。
 若い人でもまれに重篤化(人工呼吸器・人工心肺装置)して回復すると、回復者の数に算入されます。でも、人によってはその後何年も酸素ボンベを引きずって通勤することになり、悪くするとその後の人生は要介護になりかねません。それでも回復者です。
 若い人も、これからのことがありますから、絶対に感染しないように気を付けたほうがよいです。

【写真】脳も、肺も、元には戻らない。
脳の壊死。Necrotizing Encephalopathy:
肺は今やよく知られている(線維化すると元に戻らない)が、脳もだ。
Source: Radiology.
”COVID-19–associated Acute Hemorrhagic Necrotizing Encephalopathy: Imaging Features”
https://pubs.rsna.org/doi/full/10.1148/radiol.2020201187
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