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2020年05月23日06:14

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全国には29ヵ所の原発設置計画を潰した人々が居て街があります

玉井 昭彦
11時間前 ·
全国には29ヵ所の原発設置計画を潰した人々が居て街があります❣



(取材後記)芦浜原発 白紙撤回から20年 残った美しい海、「古傷」は癒えず

三重県南部の熊野灘沿岸で、中部電力が建設をめざしていた芦浜(あしはま)原発。その計画が1963年に公表されてから長年、反対運動が繰り広げられた。推進派も入り乱れ、地元は大混乱に陥った。2000年2月、当時の北川正恭知事が白紙撤回の要請を表明し、中部電力は計画を断念した。
 それから20年の節目に向けて、昨夏から当時を知る関係者への取材を進めた。そのうちの一人が、かつての計画地、南伊勢町古和浦地区に住む小倉紀子さん(78)だ。
 「原発反対の家」。紀子さんの自宅玄関前には、そう書かれたステッカーが貼られていた。夫の正巳さんは芦浜周辺の海に漁業権を持つ漁協でかつて理事を務めていたが、昨年2月に79歳で他界。今は紀子さん一人で暮らす。
 原発計画が浮上してから、夫婦ともに反対運動に身を投じた。その当時、自宅で嫌がらせとみられる無言電話が夜中に何度も鳴り響いた。頼んでもいない宅配便も山ほど届いたという。
 それでも夫婦は最後まで反対を貫き通した。「私たちは海を守りたかっただけ。だって漁ができんようになったら、漁民は生きていけんやろ。先祖から受け継いだきれいな海を次の世代に渡すのは当然のことやろ」。穏やかな口調で紀子さんが語ってくれた。
 夫婦が守りたかった海がどうなっているのか見てみたい。そんな思いに駆られた。陸側からたどり着くには、山道を歩くしかない。進むこと約1時間半、透き通った美しい海が眼前に広がる。夏になると、この入り江にウミガメが産卵のためにやって来るという。
 11年に起きた東京電力福島第一原発の事故では、多くの人がふるさとを追われた。その現実を目の当たりにし、かつて芦浜原発を推進した人たちからも、「原発がなくて良かった」との声が上がったほどだ。
 一方、紀子さんが嫌がらせに苦しんだ「古傷」は20年たっても、癒えることがない。推進派にいた住民とは、今でも会話どころか、あいさつすらしないという。原発計画が阻止されれば、それでハッピーエンドではない。紀子さんのように苦しみ続ける人がいる現実も、直視する必要がある。(朝日新聞5月22日 大滝哲彰 津総局)
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