生活環境の土壌汚染

下澤陽子
3時間前 ·
画期的、と感じ、紹介します。
東京新聞だそうです。
今朝の今泉さんの投稿より、画像を頂いてます。
今まで、東京の河川の汚染状況の測定の記事は見たけど、こうした生活環境の土壌汚染を、数値と共に紹介された記事、新聞上で初めて見た気がします。(なんて読んでないからわかんないんだけど)

まず、共有したいのは、この汚染のレベル。
記事にありますが、この基準値、8000/kgをこんな風に堂々と物差しとして載せないでほしいのです。

これは、事故後に環境省が、なんの根拠もなく、勝手に決めているものです。事故前から続く物差しで見るべきです。

原発の敷地内では、100ベクレル/kg超えたものは、今も気圧の低い密閉されたところでドラム缶に入れて厳重管理、です。

医療従事者以外立ち入り禁止、飲み食い禁止、の放射線管理区域の表面汚染の基準は、615 ベクレル/kg〜です。
そうした汚染が一点でもあればそこは放射線管理区域となるのです。

例えば、チェルノブイリを見てきたロシアのヤブロコフ博士は、50 ベクレル/kgを超えると、子ども達の健康被害が出現し得る、としています。

こうした、50、100、615、という数字を頭に入れて、物差しとしてみてもらいたいのです。
だって、そうじゃないと、この数字の意味がわからない。
615以下のところ、どれほどありますか？
この辺一帯、放射線管理区域、とするべきでしょう。

そして、もうひとつ、注目すべきは空間線量です。

例えば…
駐車場　20441ベクレル/kg →0.14μSv
水元大橋のたもと　8397ベクレル/kg →0.07 μSv

すさまじいばかりの土壌汚染ですが
総じて、空間線量はわりとノーマルです。

この前、京都の避難者が、0.2あった、と言ってました。滋賀の避難者は、この辺は花崗岩の影響で0.15くらい普通にある、と。
神戸三宮だって0.1あります。

京都の研究室と福島の線量は変わらない、だから安全だ、と主張している学者さんやお医者もいますね。

でも、土を見ると、違う。
京都の土取っても、20ベクレル/kgいかないでしょう。滋賀も神戸も。1桁かも。

20441と、10や20、一緒に話すの？変わりない、安全、て。

空間線量ってなに？

改めて思うのです。Svはひとつの大きな目くらましなんだな、て。
外から飛んできて当たるガンマ線だけしか見せないようにするための。

私たちが見なければならないのは内部被ばくで、それを見るなら、環境中にどんな種類の放射性物質がどれくらい存在するか、そこを見るのが、第一歩なのに、それは、やらないんです。

ベラルーシの小学校には、自分たちの住む地域のさいの目状の土壌汚染の地図が、小学校の教室に貼ってあるといいます。ストロンチウムの汚染地図もあるといいます。
そしてそれに基づいた避難基準が存在します。
そして、チェルノブイリの基準で言えば、8400 ベクレル/kgを超えたあたりで、強制避難なのです。つまりこの29の観測地点のうち、半分近くの地点では人が住んではいけないんです。
なのに、日本のここでは普通に子どもが遊び、ベビーカーを押したお母さんが歩いています。
葛飾区の住民のうち、この公園で遊ぶ小学生のうち一体どれくらいが、この汚染を知っているでしょうか、知らされているでしょうか。日本の学校で渡されるのは放射線副読本でしたね。。

もちろん、内部被ばくは、土壌汚染みるだけではわからない。セシウム(ウラン？)含有の不溶性微粒子の吸入の問題なども、日本の事故の後では抱えていて、それは全くの未知の領域です。
これほど重大なことも、子ども脱被ばく裁判という1つの裁判の中でしか語られることがないのです。

避難の権利がない。
逃さない。
それは生存権に関わる、私たちの大きな人権の侵害。
知らさない、知ることができない。
これも同じ生存権の問題です。私たちは自らの身を守ることができない。

報道は、知らせるための、大きな手段です。
どうかこれからも東京新聞がんばってほしい。そして、できるならそのことの、つまり放射能汚染や具体的な数値の意味も、多くの人がもっと分かるように伝えてください！
そして他の新聞も後に続いてください

最後に、葛飾区の現行除染基準の1cm 1μSv/hというひどい現行除染基準の改定を求める署名のお願いです。
(本当はベクレルで測るべきですが、それにしても1 μSvは高すぎて、どこも除染ができません) 

キャンペーン · 葛飾区の現行除染基準の改定を求めます。予防原則に従いより多くの局所的なホットスポットの対処をして頂くために。
http://chng.it/KNDqcYkj9M