北川 高嗣
2014年12月12日 12:00 · ·
Haunted:
呪われた、幽霊の出る、取り憑かれた、といった、おそらく
最もおぞましい言葉の一つであり、
この言葉が、一般のニュースに出ることは、ほとんどない。
しかし、アベシにつけられた代名詞かの如くに出るのが、
このHauntedであることを、日本人は常識として知っておいた方が良い。
例えば、現在出ている、国際的経済誌、
「ECONOMIST」
の記事の見出しはこうだ。
”Abe's demons. History is haunting Shinzo Abe ”
(Dec 6th 2014, Economist)
https://www.economist.com/news/asia/21635614-history-haunting-shinzo-abe-abes-demons
これは、今に始まった事ではない。
いつ、始まったかと言えば、
世界中の金融、経済界の集まりである、WEF、いわゆるダボス会議に、
おいてであった。
この場でのアベシ発言に、世界中がびっくり仰天したのである。
この見出しが、こうだった。
" Shinzo Abe's History Lesson Haunts Davos "
(安倍晋三、ダボス会議を、恐怖のどん底に陥れる(Haunts) )
https://www.wsj.com/articles/no-headline-available-1390900995?tesla=y
これ、WSJ(Wall Street Journal) の見出しである。
ここでは、何とアベシが、Haunts したとある。
普通、人は、呪われる(Haunted) のであって、
生きている人間が、増してや、国家の宰相が、
メジャーな会議で、各国の代表をHaunts(恐怖のどん底に陥れる)する
ことなど、現代では先ずあり得ない。
これは、中立的な人間はもちろんだが、アベシのごひいき、ネオコンの首領であるジョセフ・ナイまでが、こう言っている。(同記事内に記述がある。)
”Joseph Nye, a Harvard University professor and a former chairman of the U.S. National Intelligence Council, says that "there's a danger of overdoing this World War I analogy" even though he sees "cautionary notes" from history. The world is very different now, he says.”
安倍晋三は、完全に時代錯誤に陥っている。現代を第一次世界大戦直前と同一視するなど非常に危険な発言であり、やりすぎだ。
もちろん、現在の中国と日本との関係を、世界大戦直前のイギリスとドイツの関係になぞらえたのである。
こういった「安倍晋三は狂っている」という認識は、世界中で共有された。
もちろん、そこに出席していた、中国代表Qin Gangも
「安倍晋三は、軍拡路線であり、戦争の準備をしている」と公言し、
嫌悪感と敵愾心を露わにした。
” China's chief foreign ministry spokesman, Qin Gang, accused Mr. Abe of "arms expansion and war preparation.”
その後、安倍晋三は、何をしたのか?
欧米諸国が警告のコーラスを出す中、敢えて、靖国の英霊に参拝してみせたのだ。
これで、安倍晋三の” Haunted " (取り憑かれている)ブランドは、世界中に完全に定着した。
オバマ大統領が、はっきり「Disappointed」だ、と同盟国に対しては、あり得ない表現で、失望と不快感を露わにした。
国内では、櫻井よしこら極右の論客が、「内政干渉だ、個人的な問題だ、余計なお世話だ」などと、強がったが、世界の認識は、全くそんなレベルではない。
【写真】Haunted Abe の物語は、ここから始まった。ダボス会議。
その渦中での、靖国参拝で、”Haunted Abe ”のブランドは固定され、
集団自衛権、秘密保護法などなどで、ダメ押し中である。
FORBSランキングは、63位まで下降、(金正日で49位)、
報道の自由度も、過去最低の59位まで、下がっている。
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