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2018年04月14日06:01

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20世紀からのレッスン

Anno Kazukiさん
4月12日 11:05 ·
20世紀からのレッスン
 
忖度とは英語にするならイエスマンだという記事をみた。ほんとうかな。忖度マンとイエスマンはおなじだろうか。
 
イエスマンとは何でもイエスとこたえ、上司のいいなりになる人のことだ。だが、忖度マンは証拠がのこるかたちで支持や命令をうけていない。
 
そもそも森友や加計をめぐる疑惑において、官僚の行為は「忖度」なのか。漢和辞典をみると、次の用例がある。
 
 他人有心
 予忖度之
 
他人には心がある。わたしはその心をそっと推し計る。これは思いやりのことでしょう。人間関係ではよくあることだ。人の思いを推し計ったうえで、あえて何もしないこともあれば、その人のために何かすることもある。
 
ここには相手に対する恐怖はないし、見返りを求めることもない。
 
しかし忖度マンは権力を恐れ、あるいは見返りを期待して、具体的な指示や命令や圧力があるまえに、あらかじめ権力のために行動する。
 
これを英語にするなら、ぴったりの表現がありますよ。
 
 anticipatory obedience
 to obey in advance
 
奇しくもこの表現は歴史学者のティモシー・スナイダー教授が独裁政治を阻止するためにかかげた「20世紀からの20のレッスン」の第一番にあらわれる。
https://www.facebook.com/timothy.david.snyder/posts/1206636702716110
 
第一のレッスンがいちばん大切なんです。これができなければ、他の19のレッスンも役に立たない。
 
1. Do not obey in advance. Much of the power of authoritarianism is freely given. In times like these, individuals think ahead about what a more repressive government will want, and then start to do it without being asked. You've already done this, haven't you? Stop. Anticipatory obedience teaches authorities what is possible and accelerates unfreedom.
 
>1.事前に服従してはならない。独裁主義の権力はほとんどが労せずに手にしたものだ。このようなとき、個人は抑圧的な政府が何を要求するかをあらかじめ推測し、指示されてもいないのに、要求にこたえようとする。もうしてしまったのではないですか[忖度マンのみなさん]。やめなさい。先取り服従は権力者たちにどこまでできるかをおしえ、不自由を加速させる。<
 
スナイダー教授が20のレッスンを紹介したポストの日付をみてください。2016年11月16日、トランプの大統領選勝利をうけ、合衆国の市民へ贈ったものでした。
 
ここから抵抗がはじまる。そして、この20のレッスンは20世紀から島国のわたしたちへ贈られたプレゼントでもあります。
 
 defiance
 
服従は拒絶する。
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