mixiユーザー(id:787023)

2020年02月28日03:37

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あまり意味は無いと思う

少年法はなにも「子供だから許してやる」わけじゃない。
罰を与える事より更生させることに重きを置いているわけだ。

未熟な者は未熟だからこそ場当たり的に脱法に走り、社会に、そして長期的には自身にも損害を与える。
そういうヤツはただ罰して成熟するわけではないから罰を与えても何も変わらない。
だから更生させることに重きを置いたほうが本人の為にも社会の為にもなろう。
そういう理念である。

「とっとと引き下げろ!」と言うてるひとはそこの理念を誤解してるか納得してないということだろう。
「少年犯罪者も成人犯罪者も変わらんじゃないか!」と言うならそれは未熟な大人が多いからそう見えるだけであって、みんなが幼稚なのは法律では変えられない。
そこに斬りこまないで適応年齢だけ引き下げてもたぶん何も変わらないと思う。

しかし更生という点で「うまく運用できてるか?」というとそうとは言えない。
みんながイメージする“少年犯罪者”は少年犯のなかのごく一部なんだけど、まあでもこういう輩を更生させるのはかなり難しい。
ていうかここまできたら割と手遅れで、もっと早い段階からの教育で社会に適応するべく“成熟”させるか、少なくとも害をなさない程度には“順応”していただくべきだろう。
でもなかなか難しい。
根幹にかかわるのは未成年の教育だけどそれだけに留まらず、あらゆる分野の“社会の態度”にかかわってくる。
共同体の崩壊、社会規範の揺らぎ、貧困、文化の分断など、社会の底が抜けていまやボロボロに弱った我々にとってはかなり荷が重い。

だから「更生なんてまどろっこしいことはいいから、悪いヤツは排除してしまえばいいんだよ!」ということなんだろう。
それもひとつの意見ではある。
ただ「悪いヤツってどういうヤツ?」のはなしになって堂々巡りであるし、少なくとも適応年齢なんてただの区切りでしかない。
個人にピントを合わせて見れば「19歳と20歳で何が違うの?」ってことであって、どこかで区切らないと仕方ないのでキリのいいところで区切ってるだけのこと。
それを少々ずらしても大して何も変わらないのはちょっと考えればわかると思う。
「もし更生に重きを置くならむしろ上にずらすほうが良い」って言うのと同じくらいにナンセンスだ。

子供を無闇に甘やかしてならないのはもちろんだが少年法の適応年齢がどんどん下がって少年犯が増えたなんてわけじゃない。
子供に厳しくするべきは法律とかの制度じゃなく、むしろ我々、すなわち“社会の態度”のほうなんだろうと思う。


あんまり変わらないって言うくらいだから強く反対もしないんだけども


■少年法の適用年齢「18歳未満」引き下げ、日弁連が反対する根拠は?
(弁護士ドットコム - 02月27日 15:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=5988670
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