mixiユーザー(id:7850057)

2020年05月29日06:49

76 view

話を聞くということ

 『橋本治のかけこみ人生相談』を読んだ。

 kindle版が安かったときにポチっておいて、ずいぶんたった。意外とさぁ、電子書籍も積読あるんだよね。Amazonの策略にひっかかってるだけ、ということもあるんだけど。

 ときどき棚おろしみたいな感じで、何いれてたっけ、とスクロールしてみないと忘れてしまう。

 ふと目に留まって読み始めたら、あっという間に読んでしまった。

 最近、時間のかかる本が多かったせいか、よけいに「あれ?終わり」という感じ。

 橋本治氏が、さまざまな相談に答えるという趣向。

 レビューはいずれブクログにアップするとして、その整理のために思ったことをつらつらと。

 橋本治って、感覚がおばちゃんなんだろうなぁ。おじさんにありそうな、説教臭さを感じさせず、そのくせ遠慮がない。相談によっては、一刀両断という場面もあった。

 あなたの相談の文章を読むに、あなたが悩みと言っていることが悩みであるようには見えない。問題はべつにある、ってね。

 やさしくはないんだけど、イヤミがない。

 あんまりいうと、おばちゃんを理想化しすぎかもしれないけど。

「幸福そうに見える人は大体バカだ」

 だって幸福というのは、よぶんなことを考えなくて済む状態だから。

 だから、幸福な人をうらやむのはバカらしい。

 なるほどなぁ。

 直接対面したのではない相手の文章から、相手に向けた言葉を出すって、難しいことだと思う。でも、なぜそういう答え、というか、そういう言葉に至るのか、その筋道がわかりやすく立てられていて、腑に落ちる。

 やっぱり頭のいい人だったんだろうな。

 面白かったし、気軽な文章ながら、いろいろ考える刺激になった。
 
2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年05月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記

もっと見る