カイシャにて、コードネーム=センムがひどくつらそうな顔をしていた。つらそうな、というか疲れた顔かなぁ。
ポジション的に、たいへんなのはわかる。
「いきなりフルスロットルですから」
ってゆってたけど、コロナ騒ぎから緩和の動きになり、とまっていたことをいっきに動かさなければならない。負荷は高いだろう。
ほんとうに疲れた顔をしている人に、「疲れてるね」とはなかなか言えないものだ。ただ合掌するしかない、というのはもちろん冗談だけど。
「そこはやるよ」
立場上、フォローできるのは俺くらいだろうとは思うけど、声をかけても
「やっぱり気になるんで」
と、自分でやろうとすることが多い。どうにもまわらないときは、
「この報告、チェックしてハンコ押してください」
と来るようになったけどさ。
一般論として、「たいへんなときはまわして」ではなく、具体的に「ここはやっとくから、そちらにまわってくれていい」と言わなければ動きにならないんだろうな。
彼女のたいへんさは、家庭がある、という面もあるだろう。
「帰るの9時で、それから晩ごはんつくるんですよ」
って。彼女、家も遠いからなぁ。
ダンナさんは自営業者というけれど、言葉の端々から察するにマッチョな人で家事は一切やらない人らしい。
彼女がさせないのかもしれないから、ダンナさんがもっと手伝えばいいのにね、なんていうのはフェアじゃないだろう。だいたい彼女を忙しくさせている側の上司として、家庭のことに口をはさむのも厚かましい。
そういう家は、決して珍しくはないだろう。
彼女自身、いろんな面できっちりやりたい方みたいだしなぁ。
早く帰らせてあげられたらいいんだけど、そういっても「帰れないですよね、こんだけ残して」と、本質的なことを突かれる(苦笑)。
結論は出ない話なんだけど、難しいな。
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