最近のテレビ、ラジオ、映画では、特亜の産品が異様なほどに広報されている。不気味なほど。
■古賀茂明「支持率高い菅政権のうさん臭さ」
(AERA dot. - 11月24日 07:00)
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古賀茂明「支持率高い菅政権のうさん臭さ」 2
2020年11月24日 07:00 AERA dot.
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写真古賀茂明氏
古賀茂明氏
誕生から2カ月経った菅義偉内閣。日本学術会議の会員任命拒否問題でミソをつけたが、依然として高支持率を維持し、支持の理由で「人柄が信頼できる」というポジティブな評価の割合も高い。
【写真】高支持率も「うさんくさい」?
ある野党支持者は私に、「菅氏は、安倍政権の官房長官で、森友学園、加計学園、桜を見る会などあらゆるスキャンダルの隠蔽に加担した人なのに、支持率が高いのはおかしい。世論調査は政権への忖度で嘘の数字を作っているのではないか」と疑念を呈していた。
こうした野党支持者の意識と世論調査結果とのギャップの背景に何があるのか。今回は、その参考になりそうな、ある男子学生の話を紹介したい。
「政治? ほとんど関心なかったけど、就活が始まるからって親に言われてワイドショーとか見るようになった。コロナで家にいること増えたしね」
「政治家で知ってる人は、9月までは安倍首相だけだったな。首相が誰かとか初めて意識したのは中2くらい。それから今までずっと安倍さんが首相だから。それ以外は知らない」
「進次郎? それは知ってる。滝クリと結婚したよね。親父が有名な政治家だったとか。歴史の教科書には載ってなかったような気がするけど」
「アベノミクス? よく聞く言葉だね。おかげで景気が良くなったんだよね」
「大学の先生がよく言ってた。あんたたちはラッキーだって。昔は正社員になるの大変だったって。正社員になれないまま、今も派遣とかで働いている人も多いのに、俺らは人手不足で、贅沢言わなきゃ内定が楽にもらえるからって。今はコロナでそうもいかなくなっちゃったけど」
「景気とか言われてもわかんないけど、最近は時給がどんどん上がってたよね。おふくろのパートでも上がったって喜んでた。景気いいのかなって感じだよね」
「菅首相? それよりびっくりしたのは、安倍首相が突然辞めたこと。わあ、辞めるんだ、って。病気だよね。それ聞いて、頑張ってたんだなって思った」
「菅っていう人、全然知らなかったと思ったら、令和おじさんだったんだよね。どっか山の中から出てきて苦労した人だって親父が言ってた。パンケーキが好きとか、笑っちゃうよね。官房長官?よくわかんないけど、結構偉かったんだ!」
「菅首相支持するかどうかって? うーん。わかんないけど。スマホ代下げるんでしょ。不妊治療とかは俺にはあまり関係ないけど、悪くはないよね。どっちか選べって言われたら、まあ、支持、かな。特に悪いこともないしね」
「でも、コロナは何とかしてもらいたいよね。外国よりはずっとましだけどね。就活に影響あるし。コロナ収めてくれたら、もっと支持率上がると思うよ」
日本学術会議の騒ぎのちょっと前の話だし、たった一人の例だから、一般化するのは危険だが、話の流れとしては、こういう見方をしている人は確かに多いのかなという気はしてくる。問題は、どうしてこういう見方になってしまうのかということだ。
マスコミ、とりわけテレビのワイドショーの報道の内容、そして、記者たちの真意がどこまで人々に伝わっているのか。
相当な危機感を持ったほうがよさそうだ。
※週刊朝日 2020年12月4日号
■古賀茂明(こが・しげあき)/古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。1955年、長崎県生まれ。東大法学部卒。元経済産業省の改革派官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官などを経て2011年退官。主著『日本中枢の崩壊』(講談社文庫)など
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