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mixiユーザー(id:7839913)

2019年10月18日17:51

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国土強靱化と称して大型事業へ偏重した投資・・八ッ場ダム他、利根川水系のダムや堤防の操作の結果、本流の決壊はなかったようだ。但し完全ではないのはあたりまえ。

地道にダムや堤防を維持、管理、補修している皆さんの姿が日本を支える政治の本来の形。ダムや堤防や内水氾濫対策は随時見直して効果を期待すべき生きた政策。アベガ―主張者さんたちが政権で見せたのは悪夢でしかない。選挙では、よくよく思い出してから投票。

■八ッ場ダム、スーパー堤防……。幼稚な翼賛デマは防災・治水を軽視する愚論
(HARBOR BUSINESS Online - 10月17日 09:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=219&from=diary&id=5829028
八ッ場ダム、スーパー堤防……。幼稚な翼賛デマは防災・治水を軽視する愚論 42
2019年10月17日 09:00 HARBOR BUSINESS Online

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HARBOR BUSINESS Online
写真 2019年02月16日時点、工事中の八ッ場ダム photo by massyu / PIXTA(ピクスタ)
2019年02月16日時点、工事中の八ッ場ダム photo by massyu / PIXTA(ピクスタ)
 前回、10月12〜13日にかけて関東甲信越奥州に大被害を及ぼし、現在も進行中の台風19号による災害についてそれに便乗したデマゴギーの一つ目を紹介し批判しました。

 今回現れた災害便乗デマゴギーは多種多様に及んでいますが、その代表的なものをあと二つご紹介します。

◆「八ッ場ダムは素晴らしい、ガンダムだ」という幼稚な翼賛デマゴギー

 関東地方直撃から一夜明けて13日になると各地で深刻な水害と被害が明らかになり始めました。災害は、とくに夜間に起きた場合被害の深刻な場所からの情報が発信されにくくなり、夜が明けるまで被害状況が分かりません。

 13日朝の時点で関東甲信越、奥州での甚大な水害被害が明らかとなり、「ダムに感謝」などと言うお気楽な言説は通用しなくなり始めました。そこに美味しいネタが転がり込みました。

◆鉄橋、渓谷沈みゆく古里 八ッ場ダム水位38メートル上昇 2019/10/12読売新聞 群馬地域ニュース

◆八ッ場ダム、一気に「満水まで10m」…台風で54m上昇 2019/10/13 読売新聞 全国ニュース

 八ッ場ダムは、この10月に試験湛水(たんすい)をはじめ、38mの水位になった時点で台風19号の影響で大雨となり、13日朝までに347ミリの雨で54m水位が一挙に上がり、満水位から10mを残すまでになったと報じられました。本来は三ヶ月かける湛水が1日半で満水位近くまでなされたことになります。

 記事そのものはどうと言うことも内容ですが、「ダムスキー・デマゴーグ」達は早速これに飛びつき、暴虐の限り暴れ回りました。八ッ場ダムは無敵だの八ッ場ダムに感謝しろだの、しまいには八ッ場ダムはガンダムだとまで言いつのる始末、その余勢でダム懐疑派の市民団体や市民へ集団ストーカー行為まで行っています。

 この記録は、八ッ場ダムがガンダム無双を意味するのでしょうか。

◆へそで茶を沸かす「八ッ場ダム無双」論

 結論は正反対、八ッ場ダムの投資効果の著しい低さと脆弱性を意味しています。ガンダムどころか宇宙に放り出された丸裸のフルチン兵隊です。

 今回は試験湛水中で精々38mの水位でしたが、それが1日半で満水位寸前まで水位が上昇すると言うことは、八ッ場ダムは集水面積に比して貯水能力が著しく不足していることを意味します。

 今回も仮に通常水位で事前に水位を下げていたとしても多目的ダムである為に水位低下には限りがあります。その状態ですと、今回の豪雨では短時間でただし書き操作に追い込まれた可能性があります。

 また利根川水系における八ッ場ダムの治水寄与は中流で10〜15cm程度、下流では5cm程度であることはよく知られており、今回八ッ場ダムの治水効果が最大限発揮されたとしても全く意味がありません。利根川は、既存の治水設備、施設によって、13日未明に堤防決壊の恐れありと報じられた栗橋付近(渡良瀬川合流点)*を含めて1m程度の余裕がありました**。従って、八ッ場ダムがあっても無くても今回の氾濫阻止には事実上無関係です。

<*埼玉県加須市流れる利根川、堤防決壊の恐れ2019/10/13 02:50 日テレNEWS24

<**栗橋観測所の最高水位は2019/10/13 3:00の9.61mだが、堤高は11m>

(※2019/10/17:八ッ場あしたの会事務局からの指摘により、栗橋での氾濫の事実はないことが判明。事実確認の上、差し替えました)

 そもそも論として、きわめてパラメータ(変数:ここでは条件のこと)が多い治山治水において、現在進行中の洪水に対して翌日には「八ッ場ダム無双」などと言い出すのは、たんなる「夢想」であって、「へそで茶を沸かす」ことです。

 しかも八ッ場ダムが試験湛水開始直後であったのは偶然、「たまたま」です。これは福島核災害において「たまたま」工期遅れで四号炉のピットが満水で、「たまたま」ピットのハッチが壊れ、四号炉使用済核燃料プールに水が流れ込み、露天でのジルコニウム火災が起きなかったという奇跡と変わりません。この四号炉の奇跡は、合衆国が最も恐れた四号炉使用済核燃料プール溶融による東日本の居住不能化を阻止した僥倖(ぎょうこう)と言うべき奇跡でした。

 ダムスキー・デマゴーグのいう八ッ場ダム無双論は、単なる偶然にただ乗りしたデマゴギーです。余りにもビジュアルに影響されやすくチョロすぎます。そして八ッ場ダムで今回行われたことは、ダム建設、運用において世界的にきわめて重要とされる教訓を無視しています。そして、八ッ場ダムで今回行われたことは、ダム建設、運用において世界的にきわめて重要とされる教訓を無視しています。

◆試験湛水をゆっくり慎重に行うのは歴史からの教訓

 筆者は、試験湛水中のダムが一夜でほぼ空の状態から満水になったことを美談と報じるメディアと、それを赫々たる戦果と受け取るダムスキー諸氏が、ダム災害でも最も著名なものの一つ、バイオントダム災害*を思い浮かべもしていないことに心底呆れかえります。試験湛水をなぜゆっくりと慎重に行うのか、それを忘れ去ってしまえば、ダムは大量殺戮の凶器に転じます。従って八ッ場ダム管理事務所の判断は、現状では誤っていると言うほかありませんƒ。今はたまたま上手くいっているように見えるだけです。

<*完成直後、湛水中にダム湖畔で地滑りの見つかったバイオントダムでは、1963年に突如大規模な山体崩壊が起こりダム湖畔に大量の土砂が流入、ダム湖の水は津波となってダム堤体を乗り越え、下流の集落を破壊し尽くした。死者だけでも2000〜3000人と確定値が出せていない。湛水中の地滑りは、日本国内でも珍しくなく、近くは大滝ダム(奈良県)で異常察知による試験湛水中止の後に発生している。他にもダム湖畔での道路や鉄道の崩落など、国内だけでも枚挙にいとまが無い。参考文献/1963年 バイオントダムの災害 平野吉彦 新潟大学、バイオントダムWikipedia日本語版>

◆定番スーパー堤防デマゴギー

 さて最後は、定番のスーパー堤防デマゴギーです。これは「ダムスキー・デマゴーグ」で無く「安倍自公親衛隊」が垂れ流しています。

 要は、「スーパー堤防という凄い堤防を建設中止して妨害したのは民主党政権だ。蓮舫議員がその首魁だ。民主党、蓮舫は人殺し」というものです。毎年洪水が起きると必ず現れる安倍自公親衛隊の定番デマゴギーです。

 荒川下流河川事務所の説明に示されるように、スーパー堤防は、越流による破堤、決壊を抑止する為に堤体後背法面を300m前後ときわめて大きく取ったもので、今回都内で見られた越流(氾濫)に対しては、既存の堤防と全く効果は変わりません。

 日本の堤防は、基本的に土作りで、越流が起きると急速に侵食されて決壊する恐れがあります。また、水位が上がるとパイピングと言って堤防の基部を水が通り、侵食して破堤することがあります*。

<*肱川大水害でも大洲市街地でパイピングが見つかっている。パイピングは、そのメカニズムがまだ正確には分かっていない>

 スーパー堤防は、堤体を極端に太くし、後背法面の斜面を極端に緩やかにすることによって越流時の浸食やパイピングによる浸食を防ぐという単なる物量主義です。

 スーパー堤防デマゴーグが垂れ流す様な、越流を万全に防ぐようなスーパーな堤防、おそらく中に巨人がいるような凄い壁は、この世に構想すら存在しません。真っ赤な嘘です。TVまんがの見過ぎでしょう。

◆官僚の誇大妄想「スーパー堤防」という世紀の愚策

 そもそもスーパー堤防構想が現れたのは1987年、世紀の愚策であり、日本経済大崩壊の元凶とまで批判されている前川レポート(1986)年に便乗した中央官僚の誇大妄想の産物に過ぎません。

 では、現在大水害に見舞われている千曲川沿線はスーパー堤防があれば助かったのでしょうか。答えは否です。

 防災土木の誇大妄想と言うべきスーパー堤防は、1987年計画開始時に利根川、江戸川、荒川、多摩川、淀川、大和川の五河川873kmが対象で千曲川や肱川などの河川は一切対象ではありません。

 スーパー堤防は、幅700m〜1kmを河川沿いに延長延長数十から100km以上の人口丘陵の上に集団移転するものです。しかも一度更地にして再開発しますので、都市は根こそぎ10年単位の期間、機能を失います。

 人口密集地でこのようなことを行うのはシムシティでは可能ですが、現実には不可能です。

 この中央官僚の誇大妄想と言う他ない「リアル・シムシティごっこ」こと高規格堤防(スーパー堤防)事業は、事業開始22年後の2009年に事業進捗率僅か1%という惨状でした。これは、事業完成までに単純計算で2000年かかることになり、防災事業としては完全に無意味です。

 結果、民主党政権による事業仕分け対象となり、当然事実上の事業廃止となりました。ところが、野田政権によってこの誇大妄想は総延長120kmと大幅に事業縮小の上で復活し、今も防災資源を蚕食(さんしょく)しています*。

<*実際に予算化したのは安倍政権>

 事業進捗は相変わらず思わしくなく、事業完了は500年後とされています。防災事業としては全く無意味です。

 定番スーパー堤防デマゴーグは、否定されれば逃げ、そしてまた同じデマゴギーを垂れ流します。面子もいつも決まっていて、人を欺すのが趣味なのか、商行為としてデマゴギーを垂れ流していると思われます。

 そもそもが世紀の愚策、前川レポートの残渣であり、官僚の誇大妄想の産物が防災土木利権で止められなくなった完全に有害無益な代物です。そして安倍政権で無くじつは野田政権が再開を決めた代物です。

 日本の河川土木技術の後進性(過度の保守性)を体現する単なる大艦巨砲主義、後世の笑いものとなるだけでしょう。

◆防災とは100年の計であり総合的な技術体系である

 防災において、例えば堤防は10年単位、ダムは25年一区切りで整備が行われるものです。

 今回の災害は、とくに都心を見ると、堤防に加えて分水、多数の地上・地下遊水地、排水ポンプ、樋門、防水壁といった様々な治水設備が補い合って大水害を防いでいます。勿論利根川水系上流のダム群もただし書き操作に入ること無く治水を分掌しています。

 別にダム無双やら夢のスーパー堤防やらが決定打となっているわけではありません。地道な積み上げが首都の驚くべき治水機能を担っているのです。これは300年近い関東における治水事業の成果であって、なにやらムーンショットを狙ったキワモノによるものではありません。ビジュアルの弱い地味な事業の集大成なのです。

 そして水は弱いところを狙います。今回多摩川水系が大きな洪水負荷を受けましたが、結果、二子多摩川の世田谷区側が越水しました。しかしここはなぜか多摩川下流域唯一の無堤箇所でした。無堤箇所や暫定堤防があれば水はそこを突破します。多摩川で無堤など言語道断の「自殺行為」であって、死にたく無ければ、財産を失いたくなければ、速やかに堤防を完成すべきです。一方でこれに便乗して世紀の愚策であるスーパー堤防を建設するなどといった悪質な便乗行為も許されません。

 いまだに継続中である台風19号による関東甲信越奥州広域水害は、歴史的なものになる可能性があります。気候変動によって日本は、平安時代末期のように本土の一部が亜熱帯化しつつある可能性があり、今後大きな災害が頻発する恐れがあります。

 一方で防災に割り振れる資源には限りがあります。橋本政権による公共投資予算大幅減から下げ続けた防災予算は、菅政権時代に漸く底入れし、安倍自公政権においても菅政権と概ね同水準で推移しています。

 一方で安倍政権では国土強靱化と称して大型事業へ偏重した投資がなされており、今後に禍根を残します。

 ダムスキー・デマゴギーやスーパー堤防デマゴギーは、防災投資を歪め人を殺す殺人言論です。このような愚劣なことはいい加減止めにしていただきたいものです。

◆『コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」』〜超緊急特集・2019年台風一九号(Hagibis)による水害について-2

<文/牧田寛>

【牧田寛】

Twitter ID:@BB45_Colorado

まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題についてのメルマガ「コロラド博士メルマガ(定期便)」好評配信中
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