柳本町に所在し、龍王山から西に延びる尾根の一つを利用して築かれた前方後円墳。
現在は「崇神天皇山辺勾岡上陵(やまのべのみちのまがかりのみささぎ)」として
宮内庁により管理され、
アンド山古墳、南アンド山を含む周辺の4基が陪塚に指定されていて、
4世紀前半頃(古墳時代前期後半)の築造と推定される。
墳丘は全長２４２m、後円部径１５８m、前方部幅約１００mを測る
全国では第16位の規模の古墳であり、前方部を西に向けている。
柳本古墳群の中でも渋谷向山(景向天皇陵)に次ぐ巨大前方後円墳で、
墳丘は後円部、前方部とも３段築成である。
周濠は３箇所の渡堤によって区切られ、前方部は高い外堤に囲まれているが、
これは江戸時代末に柳本藩が行った修復事業によるもので、
古墳築造当時の姿とは異なったものとなっている。
主体殊部の埋葬施設は、後円部における縦穴式石室と推定され、
出土遺物としては円筒埴輪、土師器、須恵器と銅板1枚がある。
さて、第１０代崇神天皇とは、開化天皇の息子で、
実在した可能性のある最初の天皇であり、
御肇國天皇(はつくにしらすひこいえにえのみこと)と言われる。
即位５年から７年にかけて疫病が流行して大きな被害があったが、
箸墓古墳に葬られていると言う倭遂日百襲媛に出雲の神である大物主神が乗り移って、
和泉の國にいる太田田根子に自分を祀らすように託宣し、
天皇は三輪山に大物主神を祀った。
その事により疫病は終息して護国豊穣となり、
酒づくりの神大物主に謝して、崇神天皇は歌を詠んだ。
「味(うま)酒(さけ) 三輪の殿(との)の 朝門(あさと)にも、押し開かね 三輪の殿門(とのと)を」
(美味しい酒のある三輪神社の社で、朝まで酒を飲んで帰りなさいな、
三輪の社の門を押し開いて)
その他、�”霓�安彦(たけはのやすひこ・第８代孝元天皇の息子)の反乱を鎮め、
�∋容讃�軍を各地に派遣、�８邑�を調査して初めて課税を貸す、
�でて瓩�ら朝貢を受けた等とあり、
大和朝廷に大きな権力をもたらした天皇が思われる。
また、多伎元達也氏の著作「崇神天皇に封印された卑弥呼と壱与」には、
崇神天皇は女性であり、天皇の磯城(しき)の水垣宮(桜井市金屋にあったとされる)は
奈良ではなく九州にあった等ともある。
よく分からない3世紀の日本。自由に想像できる日本古代史は楽しい。
参考資料
朝日新聞社刊行 古代史発掘 新遺跡カタログVOL5
天理市教育委員会 天理の古墳100
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3月15日の例会には、マイミクさんが参加頂けるとのこと(参加費 500円要)
若い?男性の参加に、おばあちゃんたちは喜ぶだろう。
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