昨日は京都の豊国神社の宝物館を見に行った。
宝物館には、重要文化財に指定されている「豊国祭礼図屏風」が
宝物館入り口を挟んで左隻・右隻がそれぞれ展示されている。
秀吉の7回忌にあたる慶長9年(1604)、豊国神社では
8日間にわたって盛大な臨時祭礼がもよおされた。
その様子を豊臣秀頼の命令をうけた家臣・片桐且元が、
豊臣家のお抱え絵師・加納内膳に描かせたのがこま屏風。
屏風には当時の京都の町並みや人々が祭りを楽しんでいる様子が、
表情も豊かにとても浮き浮きと絵が描かれている。
右隻には、当時の広大な豊国神社を中心に、祭礼の様子が描かれている。
画面上部にあるのが当時の豊国神社の建物。
画面の右側には三十三間堂の建物も見える。
当時、社領が一万石、敷地は30万坪の神社は現在秀吉のお墓「豊国廟」のある
阿弥陀ケ峰の中腹に建てられていた。
門の前でに設けられた舞台では秀吉に奉納される「新作能」が舞われ、
回りの客席から豊臣家をはじめとした大名や公家が見物している。
ログインしてコメントを確認・投稿する