mixiユーザー(id:7704714)

2020年01月22日08:04

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Thomas Piketty先生

トマ・ピケティは19世紀後半から21世紀初頭にかけての所得格差を複数の国に残された統計数値をもとに分析し、世界大戦があった時期を除く多くの期間において格差が拡大していることを示した。その中で、次のように述べている。
「長期的に見ると、平等性拡大を後押しする主要な力は、知識と技能の普及だ。・・・知識の普及は自然で自発的に起こる部分は限られており、その相当部分は教育政策、研修へのアクセスや適切な技能の獲得、関連制度や機関にも依存する。」
それを示したのは数年前に話題となった「21世紀の資本」という分厚い本の前書き部分で、和訳本は普通のハードカバーの本よりかなり細かな文字で700ページに及ぶ。通常のサイズの文字だと、おそらく1000ページは優に超えるだろう。
多くの経済学者と違うのは膨大な資料をコンピューターと協力研究者の力を借りて処理しただけではなく、歴史的な観点も持って過去の大経済学者の功績をプラス・マイナス両面から捉えて論じているところあるように思える。
1971年フランス生まれの著者のエネルギー・実行力と才能に敬服する。
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