第５２６８話　　見えも隠れもしていない

どうも、ともんじょです。

聖火リレーで地方のお祭りに使われて普段は女人禁制の船に今回は特別女性を乗せることが許されたってニュースを見ました。
男女平等は必要なことだと思おうけど、そこまで踏み込まなくてもって思うようになってしまいました。
理由が明らかになっていないからなぜ女性がダメなのかっていう部分はわかりません、
もしかしたらとんでもない言いがかりで女性が禁止になっているのかもしれないし、
逆に女性に危険なことをさせることはできないから安全に考慮したうえでの禁止だったのか、
理由って意外と大事なんですよ。それを取っ払って、男女平等だから伝統を無視しろっていうのは少しやりすぎな気もします。
ここ数年の女性の社会進出について映画でもその影響っていうのがいい方向に向いているとは思います。
｢８２年生まれ、キムジヨン｣を見ました。
韓国で１４０万部を超えるベストセラーになった小説の映画化です。
親が買って家に原作小説はありますが、まだ読んではいません。
会社員の夫と結婚して娘も一人もうけたキム・ジヨン。
正月に夫の実家に行った時、ジヨンにある変化が起こります。
それはジヨンの境遇と韓国における女性の社会進出に大きく関わっていることがわかってきます。
日本と同じく女性はなかなか出世しにくいし、一度子供を産んで復帰しようにも子供を預かってくれるところもない、
女は家にいて家事をしていろ、ってよく言われるあれですよ。
しかもそれは男性からだけでなく、身内からも容赦なく投げつけられる言葉でもあります。
それはいつしかプレッシャーになってジヨンは壊れていってしまいます。
難しいよね。
この映画を見たり、日本の現状を見たり、世界的な潮流を見ていると、
もしかして現代自由主義社会と子育てを取り巻く家族の役割って相性が最悪なんじゃないかって思ってしまいます。
自立した生活を送るには仕事をして給料をもらわないと生きていけない、
けど、その生活を送るには家事や育児を部分的にでも犠牲にしないとやっていけない。
家族全員で協力が必要なのに、協力するには時間が全然足りない。
両立って相当無理をしないとできないじゃないですか。
子供を育てるのと金を稼ぐのってバランス取れなくないですか？
社会が悪いとか男が悪いとかじゃなくて、そもそものシステムに無理があるような気がします。