どうも、ともんじょです。
きゃー人殺しぃ〜。
ってことで京極夏彦さんの「ヒトごろし」の上巻を読み終わりました。
この間買った時にも行ったと思うけど、すごく分厚くなっています。
上巻で780ページ。
一緒に親に頼まれて買った小説は180ページ。ページ数だけいうと4倍以上。
さすがの京極クオリティ、しかし、厚さを感じさせない内容の濃さですよ。
新撰組の鬼の副長「土方歳三」目線で新撰組が描かれています。
実はボクは新撰組を題材にした小説ってこれが初めてだったりします。
ドラマや映画や歴史番組はたくさん見てきたから相当知識はあったはずなんですけど。
この小説の土方は異色です。
人の死っていうモノに固執して、人を殺したいっていう感情が常に心を支配しているんです。
どうしたらこの心が満たされるのか、自問自答を繰り返すうちに新撰組の仲間に出会い、
幕末の動乱に飛び込んでいきます。
すごくダークな土方歳三になっていて、従来の新撰組の作品だと違う隊士がその役割を担っていたりします。
斉藤一がそんな感じだったような気がします。
何でこんなにダークなんだろうって考えた時にふと思ったのが、
新撰組ってヒーローみたいな描き方をしているけど、その内情ってけっこうえげつないことが多いじゃないですか。
粛清や暗殺や内部分裂だってありました。
そんなことが起こった組織なのに、ヒーローっぽく描くことの方が無理なんじゃないか、
人を殺すことをいとわない人物がいたんじゃないかって京極さんは思ったんだと思います。
今日から下巻を読み始めましたが、まだまだ新撰組に置いてあんなことやこんなことが起こると思うので、注視して読んでいこうと思います。
こうなると、新撰組を題材にした定番の「燃えよ剣」ってどんなことになっているのかが気になり始めました。
ヒトごろしの逆をいっている小説なんじゃないかって思っています。
読んでみたくなりました。
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