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2018年12月08日22:59

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第4411話  静まる茶の間

めいは今日一日病院で見てもらうことにしました。
明日、もう一回病院に行ってきます。
けいれんは治まったんだけど、もう少し、静養させるためにもう一日入院。
めいのいない家の中の静かなこと、普段全然吠えたりもしないし、
一日中寝ているから音なんて立てていないのに、
家にいないってだけでこの静まりかえりよう。
何なんですかね、飼い主のさみしい気持ちなんでしょうね。
触ってあげたいんですよ。かわいがってあげたいですね。
もう一晩の我慢です。
両親が元気ない。

どうも、ともんじょです。

まあ、そんな状況で自分を落ち着かせるために本を読んでいたわけですよ。
ちょうどいいタイミングでちょうどいいのを読みました。
「荒仏師 運慶」です。
鎌倉時代に活躍した仏師(仏像を作る人)の生涯を描いた時代小説です。
東大寺の「金剛力士像」や興福寺の数多くの仏像。
挙げればきりがなくて、仏像好きでも、そんなに仏像を知らなくても「運慶」って名前は知っている人はいるんじゃないですかね。
一本の木材から仏像を作ってきた仏像制作を、パーツに分けて分業して作ることで早く仕上げることのできる寄木造りを確立した人でもあります。
パーツ分けしたことで大きな仏像ができるようになったんです。
数多くの国宝を作り上げた運慶は仏師の家に生まれ、仏像制作を運命づけられる中で、
家族や兄弟弟子との関係、鎌倉時代の権力者たちに翻弄されながらの仏像制作を、
有名な仏像の制作過程を通して描かれています。
作中に出てくる仏像は現存しているので今でも見られます。
ボクはネットでどんなものかチャックしたり、個人的な仏像の本の蔵書で姿を確認しながら読んでみました。
やっぱりね、運慶と兄弟弟子の快慶の作ったものって違いますよ。
すごい造形なわけですよ。
如来や菩薩はありがたさのにじみ出るような造形に、
明王や天の部類は荒々しく威厳のあるカッコイイ造形になっています。
なるほどねって思いながら読んでいました。
けっこうおもしろかった。
仏像好きなら読んでみる価値はあります。
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