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2018年11月22日23:04

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第4395話   適所をプレゼント

外は真っ白ですよ。
本格的な積雪になっちゃいました。
けっこうな勢いで雪の降る中を運転したんだけどさ、
冬靴とアクセルとの関係性がよくない、けっこう踏んでいるはずなのにそんなにスピードが出てくれない。
この靴の交換時期っていうのも難しいよね。
慣れれば何とかなるけどね、ちょっと大変でしたよ。
冬だ。

どうも、ともんじょです。

これは今年一番の問題作なんじゃないですかね。
待望の森見登美彦さんの新著を読んだんです。
「熱帯」です。
まあ、あらすじの説明がめんどくさい。
一言でも、数千字でも言える。バランスが取れないったらない。
ある一冊の小説をめぐる話。これじゃ全然足りない。
森見さんが昔読んだけどどこに行ったのかわからない一冊の小説「熱帯」、ひょんなことからある読書会で熱帯を持っている女性に出会い、手に入れるまでの経緯を聞くが、
謎が謎を読んでどんどん深みにはまっていきます。
あらすじがネタばれになる、なんてこった。
千一夜物語(アラビアンナイト)がこの熱帯に大きく関わってきます、それと古典の名作も絡んできます。宝島や神秘の島、ロビンソンクルーソーなんかがね。
読んでいてこの感覚どこかで体験したなって思ったのが、
映画の「インセプション」です。
ダークナイトシリーズのクリストファー・ノーラン監督でレオナルド・ディカプリオと渡辺謙さんの共演でも話題になりましたね。
人の夢の中に入って頭の中にあるアイディアを盗むっていう特殊なお仕事の話。
これがこんがらがる内容で、夢の中でも夢を見せて、これを繰り返させて深い位置までアイディアを隠したり、夢の中の世界を好きなように設定ができる特殊能力が出てきたり。
見ている人を上手い具合においていく絶妙な難解設定。
この小説でも、人のエピソードの中で違う人がエピソードを語りだして、自分が今どこにいるのかわからなくしてきます。気をしっかり持って読んでね。
インセプションで抗体をつけておくっていうのもいいかもね。
それプラス、アメリカドラマの「LOST」っぽい部分もあります。
熱帯っていう謎の小説の内容が島に漂流するっていうところから始まるんだけど、
熱帯のあらすじがLOSTなんですよ。
無人島に漂流するんだけど、謎の多い島で、どこか人の手が加わっていて違和感を感じるっていうあれです。
一体これはどうなるんだろうって思いながら読んでいくうちにね、見事に森見さんのしかけた沼にはまっちゃいました。
読み終わった瞬間のボクの顔を人に見せてあげたい。
かなりおもしろかったんだけど、問題作です。
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