mixiユーザー(id:7640532)

2018年04月06日22:35

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第4165話  分厚いこんにゃく

どうも、ともんじょです。

よくここでAIに関するボクなりの考えを映画をもとに話していましたが、
考え方がかなり変えられる本を読みました。
「AIvs教科書が読めない子どもたち」です。
ニュースなんかで聞いたことありませんか?AIに東大受験をさせるって。
その研究をしている数学者「新井紀子」さんの本です。
ここ数日この本がテレビとラジオで紹介されていて、その話を聞いた結果、これは読んでみないとダメだなって思い、1600円払いました。
少しでもニュースやネットや映画でAIについて考えたことのある人は読んだ方が絶対にいい。
読むべきですよ。
現在のAI研究についてともう一つわかってきた事実を知ることができます。
昨今AIの進歩がめざましいことはご承知のとおりです。
将棋や囲碁で人間を負かしてしまうようになったとか、
病院での画像解析診断ができるようになって人が見落としがちな病気を見つけたとか、
株式取引で儲けを出しているとか、活躍が注目されています。
AIが人間の能力を超えてしまった時に一体何が起こるのかっていうの危惧する声が出ています。
SFのように自我に目覚めた人工知能が人間に対して反旗をひるがえし襲い掛かってくると思われていますね。
「スカイネット」や「マトリクス」に「ウルトロン」なんかが有名なところです。
しかし、現在の技術では人工知能はそこまで進化していません。って書かれています。
↑の例で行われているのは、過去のデータの集積による「ディープラーニング」という学習によるものでコンピューターの得意分野を用いた性能なんです。
ところが、人工知能にも不得意な分野があり、その不得意分野が人間と人工知能の大きな隔たりであると説明しています。
それが「文章の理解」なんです。
AIは文章を理解することができないんです。
AIの東大受験も数学では非凡な才能を発揮していますが、英語・国語においてはまだまだな部分があるんだそうです。
ただ、不得意といっても東大受験模試で出した偏差値っていうのが「55」です。
これは有名私立大に入ることのできるくらいの偏差値なんです。
で、ここで新しい脅威が生まれてきます。
それくらいの偏差値、知能を持ったAIがホワイトカラーの仕事に携わることができるとういうことです。
人から仕事奪うってことです。これはスカイネットよりもヤバいですよね。
事実、大手の銀行ではAIの導入によって仕事の効率化がおこなわれており、十数年かけて人員を一万人単位で減らす計画になっています。
実際に起こり始めているわけですね。
脅威はあるけど言われていたのとは違う脅威があるってわけです。
これが本の前半部分。
後半部分はじゃあ人間は人工知能に仕事を奪われないためにどうすればいいのか、
AIにできないことを仕事にすることなわけです。
人工知能にない読解力を調べるために著者は全国の中高生を対象に読解力のテストを行いました。
その結果が愕然とするものだったんです。
本の中では実際に出題された問題が数問紹介されていました。
ボクも解きながら読んでみました。
ちょっと自分でも驚きました、けっこう間違えてる・・・・
中高生の正答率が予想よりも低かったんです。
読解力がないのはAIだけではなく人間も深刻だったってことです。
そこでできる人とできない人の間に差が生まれ、それが格差につながると警鐘を鳴らしていました。
読書する習慣があるかないか、家で勉強する時間があるかないか、スマホをどれくらいいじっているのか。こういう要素は一切関係がなかったそうです。
一体何が原因なのか突き止めることはできなかったそうです。
しかし、今からでも読解力を培うことはできるんだそうです。
逆に、これから培わないとAIに仕事を取られてしまうんですよ。
なんか背筋が寒くなりましたね。
なんだか自分には関係なさそうだなって思っていたのが問題を見て間違っている自分がいる。
ボクは生き残ることができるのか?どうすればいいのやらって。
めちゃくちゃ面白かったんだけどね。怖い。
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