mixiユーザー(id:7640532)

2017年12月06日23:01

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第4044話  国際おせっかい

どうも、ともんじょです。

これはね、是非お勧めしたい一冊です。
文庫で600円くらいで買えるし、全然厚くない本なのでお手軽だと思います。
「ヘンな論文」を読みました。
著者は「サンキュータツオ」さんで、芸人さんをやっていますが言語学を研究していて文学修士を持っているので、大学で講師として教鞭もとっています。
けっこう異色の経歴を持っている芸人さんなんです。
しかし、正直テレビではほぼお見かけしません、その代わりにですがラジオやニコニコ生放送ではよくお見かけしますよ、ラジオは北海道では聞けない番組ばかりですけど。
その著者のライフワークがこのヘンな論文を探すことなんです。
ただ、日常生活を送る際に論文っていうのはそうそうであわないですよね、大学時代ですら何か研究に取り組んでいないければ機会なんてないわけで、
一定の単位さえすれば卒業できる学部で学生時代を過ごした人は自分で書くことすらないですからね。そういうボクもそうでした。単位をとっておしまいでした。
大学講師ゆえに論文に触れる機会があるからときどきこの本で紹介されるようなおもしろい論文に出会うんですね。
論文と聞くと難しいものと思われますが、まさに難しいものもあるん、あるんですけど研究対象は必ずしも小難しいものとは限らないんです。
この本で紹介されているのがそうなんですよ。
浮気男の精神だとか、湯たんぽの歴史だとか、オリックスバッファローズのファンに関する調査とか、
かなり短内容についての調査を言語学的や統計学、物理学的な見地で研究されているのがおおい。
で、この本の特徴に論文を知らない人のために論文とはどんなものなのか、調査方法や、
どういったスタンスで論文が書かれているのかをわかりやすく解説してくれています。
この解説がすごくためになりました。
論文紹介の章の合間にコラムとして論文の著者にあった話や論文に関する解説を詳しく書いてくれています。
ここで個人的に印象的だった論文の話を紹介しますね。
「女子高」が「男女共学」になったことでどんな変化を起こすのかを調べている論文がすごくおもしろかったですね。
複数年分の卒業アルバムを集めて写真の写り方や掲載されている写真の構成について、
女子高・共学の間にどんな違いがあるのかを分析されています。
これがかなりおもしろかったですね、男女の役割の違いについて色々わかってきたんだそうですよ。
13本の論文をわかりやすく解説されていて読んでいて楽しかったです。
楽しかったんですが、この本は絶対にあとがきも読んでください。
あとがきも含めてこの本は構成されていますよ。
読みたいなって思ってくれた人のために黙っていますけど。
このあとがきにすべてが帰結しているような気がしました。
ははぁ〜って声が出ました。
この目からうろこ感をぜひ味わってほしいですね。
珍しく、これはたくさんの人に読んで欲しいなって思いましたよ。
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