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2017年03月02日23:06

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第3765話  奴凧相談室

青銅の魔人現る。
とはいうものの、時計泥棒です。
江戸川乱歩の「少年探偵団シリーズ」の第4弾。
ええ、すっかりハマっています。
全身に青銅を身にまとった怪人が時計店を襲撃し、時計台の歯車を盗む。
そして、ある財宝をちりばめた時計が狙われます。
青銅の魔人の正体とは?
明智小五郎と少年探偵団が活躍しますよ。とはいえ、ボクはそっち目線ではございませんよ。
先日読んだアンソロジー短編集でも、二十面相目線の悲哀のこもった愚痴小説には腹を抱えて笑った記憶があります。
二十面相がどんなことをして脅かしてくるのかっていうのが楽しみになっちゃいます。
何故、作者と当時のフリークたちは探偵派なのでしょうかね。
これからも二十面相にはがんばって欲しいです。
そうなるとさ、二十面相ってドラマにも映画にもなっているけど、
ただの変装の達人扱いじゃないですか。
それが気に入らない、もっと、あの人の涙ぐましい下ごしらえ根性を賛辞して欲しいです。
今後二十面相を実写化するのであれば、そこら辺を丁寧に描いて欲しい。

どうも、ともんじょです。

意外と自分は音楽を題材にした映画が好きなのだっていうのに気がつきました。
今年もいきなりいい感じの音楽映画にも出会えたしね。
それに続けと気になっていた映画がレンタルされたのでみました。
「ストリートオーケストラ」です。
珍しいブラジル映画です。
ここ数年話題になっている、ブラジルの貧民街「ファベーラ」が舞台です。
過去に天才ともてはやされた一人のバイオリニスト、しかし、今はなかなか芽が出ることなく燻っている状態が続いていました。
そんな時に紹介されたのがファベーラにある学校の音楽の教師でした。
ところがその生徒たちのレベルはというと決してうまいというわけでもないし、意欲もない。
指導に苦悩しながらもバイオリニストと生徒達は演奏会を目指し練習に励みます。
実はよくある話なんですが、舞台がファベーラだし、貧富の差が顕著なブラジルっていうのが妙にリアリティがありました。
そこからどうにかして抜け出そうと努力する者もいるし、
犯罪に手を染めていても音楽だけが救いだっていう者もいる。
一筋縄にはいかないブラジルの現実が浮き彫りになるんです。
ただね、脚本がもう少しがんばって欲しかったです。
先生と生徒たちは確かに成長していくんですが、そこの描き方が少し足りなかったり、
葛藤の部分が上手くいっていないんですよ。
ちょっと嫌なことがあればすぐに高い所に行って景色を眺めるっていうだけで済んでしまったり、
もうちょっとで泣けるってところでもすんなりスルーしちゃったりね。
悪い映画ではないけど、もっともっとドラマチックにできたはずなんです。
もし、これは実話なのだとしたらこれでいいのかもしれないけど、フィクションなのだとすると、
臭いくらいにしても良かったんじゃないかな。
全然おもしろかったし、いい話でしたよ。
ボクが欲しがっちゃったっていうのがあるんだと思います。
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