第３４２９話　　学級委員対決

昨日の夜だったかな、
急に思い立って夕食後に犬の散歩に出かけたんです。
いつもの桜陽のコースで、ちょうど桜陽の前を通り過ぎたくらいに左手に崖があるんです。
眺めがよくってボクは夜景に見とれてボォーッと歩いていると、珍しく犬が唸っているんです。
人にもほかの犬にも唸るようなことなんて絶対なかったのに、
立ち止まって崖のあたりに向かってウゥーウゥーって威嚇するように唸っていたんです。
なんだって思いガードレール越しに崖の下をのぞいたんです、
すると、ガサガサガサガサって枯れた草のこすれる音が聞こえました。
暗くてよくわからなかったんですが、どんどんこすれる音が近づいてきているのに気がつきました。
どうやら崖を上ってきているようなんです。
なんだ？って様子をうかがっていると今度は犬が吠えだしたんです。
犬を落ち着かせている間にも音は崖を上ってきている。
ガサッと音が途切れたのと同時にボクの数メートル先の電灯の下に薄汚い何かが照らし出されていました。
猫です、猫が最初に見えたんです。
猫はくわえられていました。首のあたりをちょうど子猫が母猫にやられるような感じで。
でも、猫は全然大人の猫だし、抵抗するようにじたばた暴れていました。
ところが猫をくわえている何かは猫じゃない、ネズミのような姿っていうのがしっくりくるかな。
ネズミが周りをうかがうのに中腰っぽく立ちあがる様子ってわかります？
背中の丸め具合だとかがネズミっぽいなって思ったんです。
勇気を出してよく見てみるとしっぽが長い、くわえられてぶら下がっている猫の影になっている手っぽいものも見える、でも、耳がピンと立っているわけじゃない、
禿げあがっていました頭頂部に毛はなく肌色が電灯に反射していました。
そして何より一番気味が悪かったのが体毛じゃなくて何か体に布のようなモノをまきつけていたんです。
ボロボロでよれよれのボロ雑巾のような黒いものが。
見たことのない生き物でした、それは驚いて「うわっ」って声が漏れてしまいました。
その声に反応したのかそれはボクの方をチラッと見るとそれは猫をくわえたまま走りだしました。
急に走り出したそれに犬もついていこうとしてボクは引っ張られてしまいボクも走りました。
どれくらいかそれを追いかけると、それは空き家になって何年もたっている古いお寺の軒下の穴に吸い込まれるように入っていきました。
その後はドキドキが止まらなくて、十数年ぶりに眠れない夜を過ごしてしまいました。
明け方前にうつらうつらし始めた時に、ボクは急に思い出したんです。
あれの姿、どこかで見たことがあるって。
ボクは布団から出ると持っている妖怪辞典を取り出してページをパラパラとめくってそれが目にとまりました。
「鉄鼠（てっそ）」
恨みを持って死んだ僧侶がネズミに化けて寺の中をうろつく、って妖怪でした。
姿は全く同じでした、ネズミのような体であのぼろ布は袈裟だったんです、そしてはげ頭で寺の中に入っていった。
昼間に同じ所に行ってみましたが何も痕跡はありませんでしたし、廃寺にも何か変わった様子はありませんでした。
なんか当分、夜の散歩はできそうにありません。
今日一日、天井裏にごそごそとネズミの動きが活動的でした、でも、視線を感じているのは気のせいでしょうか？壁をカリカリとかじる音が近いんです。

エイプリルフール！

どうも、ともんじょです。

見てきました。
「バットマンＶＳスーパーマン」
有名なアメコミキャラが夢の対決。
あらすじは簡単に言うと「マン・オブ・スチール」の続編です。
悪いクリプトン星人との死闘で街をめちゃくちゃにしたスーパーマン。
バットマンことブルース・ウェインはそれを目の当たりにして自社ビルを破壊されてしまったことでスーパーマンに恨みを持っているんです。
そこに間に入ってきたのがスーパーマンではおなじみの悪役レックス・ルーサー。
レックスはバットマンとスーパーマンを戦わせようと画策してきます。
今回はねレックスルーサーの陰謀がひどい、
バットマンのジョーカーみたいに嫌なたくらみを仕掛けてきます。
そして、ぶつかり合う２大ヒーロー。
いやぁおもしろかった。
見ていて疲れますね２時間半ですから、いろいろ詰め込まれていてお腹いっぱいのエンターテインメント作品です。
そして、このあとＤＣコミックのヒーローチーム「ジャスティスリーグ」の誕生につながるわけです。
あちこちにちりばめられた「続編あるよ！」
二人の間に入ってきたワンダーウーマン（アメコミで有名な女性ヒーロー）。
ワンダーウーマンはバットマンと違ってスーパーパワーを持っています。
スーパーマンとワンダーウーマンが敵とバッタバッタと戦っている間のバットマンの目が印象的でした。
かなりおもしろかったです。
テレビＣＭで女子たちが色々言ってますけど、気にしないでください。
あれはうんちゃら女子向けに作られたもので、女子に感想を言わせて、なんだかんだでラブをねじ込もうとする広告代理店の浅はかな策略です。