mixiユーザー(id:7627609)

2018年12月19日21:41

205 view

予想以上に重い話だった・・・

12/17に絵空箱で開催された朗読歌劇『無情の聖夜で 〜I can't stop to love you〜』レポート。

『純血華劇派』という団体主催の劇で、夢彗さん出演するという事で参加。
朗読歌劇って何ぞや?ってなったが、読んで字の如く朗読劇に歌が追加されたミュージカルに近い演目。

12/16に1回、17に2回の計3公演で千秋楽に参加した。
日曜は混雑すると思い、仕事休む口実になるし終わったらそのまま月曜ユルヲタ行けるしとメリットが大きかった故。

ド平日だからMJメンバーは俺だけだろうなと思っていたが、ふみしぃさん,Gasさん,癒希君も来ていた。
絵空箱に行く前にふみしぃさんが近くにあるカレー屋に昼飯食べに行くというつぶやきを見て、Gasさんと共に同席させてもらった。


会場内は暗幕で覆われ、ステージはキリストの十字架を表していたのか十字の形にスタンドマイクが設置されていた。
客席は×の字に配置され、テーブルがあったのでドリンク置けて助かった、前回行った時は足元に置いてたから蹴って割る可能性あったし。
中央にはクリスマスツリーをメインに、台の上に飾りや小物が置いてあった。
十字にマイク,?の字に客席と、上から見たら雪の結晶に見えるように配置したのかな?

俺等はバーカウンターを南とした時に、南西の方角になる席に座った。



劇は約100分という中々に長い演目だった。

あらすじ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
母娘で暮らす玲子と沙羅は、街で小さな靴屋を営みながら幸せに暮らしていた。
しかし、女性市長が強引に促進する、街の再開発問題に人々の心は揺れていた。
そんなある日、教会に訪れていた玲子の前に、見知らぬ少年・ジョジュアが現れる。
いつしかジョシュアと沙羅は惹かれ合い、玲子に結婚の承諾を求めるが、
玲子には、誰にも言えない過去があった・・・。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

前半は市長による強引な土地売渡要求があったが、平穏な描写が続く。
しかし後半はいきなり話がシリアスになっていき、ラストには最大の悲劇が待ち構えていた。
ミュージカルと同じく会話の最中に何度か歌が挿入されていた。


冒頭は顔を赤いマフラーで覆った謎の人物が赤ん坊を抱えて戦場?から逃げ出している所から始まる。
そしてマザーが語り部的な立ち位置として本作の出来事を振り返る。

ある日、いつも通りの日常を過ごす玲子と沙羅の前に市長上逸が現れる。
再開発による街の活性化を訴え土地売渡の催促を求めるが、玲子は頑なに拒否する。
マザーや食堂女主人の永久絵も反対していたが、永久絵は夫が病に伏せているのもあり完全に拒絶出来ずにいた。

沙羅は親友の花恋に友人の鳥栖と風里と共に街で毎年行っているクリスマスイベントの出し物を考えていた。
皆の意見から、全員で歌を歌う事に決まった。
そこへ花屋店員の男羽がヒヤシンスを届けに来た。
毎年この時期になると玲子が発注していて、沙羅は理由を知らないでいた。
鳥栖によるとヒヤシンスの花言葉は『謝罪』、沙羅はその夜玲子に理由を聞いたが、玲子は何も言わず教会に行ってしまった。

一人残った沙羅は、訪ねてきた花恋から女優になるという夢を聞かされる。
既に遠くの街にある演劇学校に願書を提出したと言う。
驚く沙羅だが、花恋に後押しして欲しいと言われ応援する事にした。

教会で玲子とマザーが話していた所に入口前で倒れている青年を発見し保護する。
青年ジョシュアは当てのない旅を続ける旅人で、睡眠不足と栄養失調で偶然この街で力尽きた。

互いに運命的なものを感じた沙羅とジョシュアは心を通わせ、縁結びの言い伝えがある湖で思いを伝え合う。
一方玲子は再び催促にやってきた上逸と口論をしていた、上逸は玲子に自分と同じ血に飢えた獣の匂いがすると仄めかす。
そこへ、沙羅とジョシュアが現れ口論は中断、上逸は去っていく。


舞台が変わり、別の教会で赤子を抱えた信徒のケイティアが神父であるミラーから祝福の儀を受けていた。
そこへ、外で遊んでいたカルマとオサピリカがジョシュアを探しに現れる。
オサピリカが以前教会の地下にある倉庫に入ったという事でミラーから叱られる、もしやジョシュアはそこにいるのでは?と思ったミラーは地下倉庫に向かおうとしたら突然銃声が鳴り響く。
『赤い馬』を名乗るテロ組織の2人組が教会に侵入、ミラー達を人質に立てこもろうとした。
激しい銃撃戦が始まり『マレッサ』と呼ばれた人物も侵入、その姿は冒頭に登場した赤いマフラーの人物だった。

銃撃戦の最中、マレッサが撃った銃弾がケイティアに当たってしまい殺してしまう。
それを目の当たりにしたマレッサは突然赤子を抱えて逃げようとする、止めに入った仲間の脚を撃ち教会を去って行った。


舞台は戻り、滅多に雪が降らないこの街で異常な吹雪が続いたある日、沙羅が花恋に結婚報告の相談をしたのをきっかけに街中に噂が広がっていた。
偶然皆が靴屋に集まり、花恋は合格通知が来た事を知らせ、クリスマス当日に街を出る事を伝えた。
その間資金稼ぎの為に沙羅の推薦で永久絵の店でアルバイトをする事になった。
最後に来た鳥栖と風里から二人の結婚を聞いた玲子は一人聞かされていなかった事に憤る。

そこへマザーと血相を変えた上逸が現れる。
上逸はいつもの威圧的な態度はなく、慌てた様子で「助けて下さい!」と懇願してきた。
聞くと、子供が高熱で倒れてしまい、医者に見せようにも吹雪で身動きが取れないと言う。
街の役員や再開発に携わる人に助けを求めたが皆相手にしてもらえず途方に暮れていた。
子供がいる事すら知らなかった面々だが、上逸は街が錆びれているせいで医者も置けない、だからこそ再開発を促進したと強く訴えた。
そこへジョシュアが隣町に居る医者を呼びに行くと名乗り出る。

ジョシュアは一人教会を訪れた。
ジョシュアの行動により子供は助かり、上逸は考えを改め、住人に寄り添った再開発をする方針に切り替えた。
礼を言うマザーにジョシュアは自分は何もしていないと謙遜しながら影を落とした。
マザーが沙羅の事で何か悩んでいるのかと聞くと、ジョシュアは「自分は本当に沙羅を愛していいのか?」と問い掛けた。
マザーは優しく諭すが、ジョシュアにはもう一つ目的があり、それは『母を殺した犯人を捜す』事だった。
復讐をしたいのか尋ねるマザーに、ジョシュアは「もうその気はない」と言い、復讐の為に持っていた銃をマザーに処分するよう手渡す。
その銃は、かつて母を殺したマレッサが赤子と引き換えに置いて行った銃だった。
復讐を止めた事を母に咎められないか心配していたジョシュアだったが、マザーが「絶対に喜んでいます、子を殺人犯にしたい親なんていません」と諭され救われる。

一方、一人作業をしていた沙羅の元に赤い馬のメンバー葉呂と那屈が現れる。
葉呂と那屈はかつてミラーの教会に乗り込んだ2人組で、足を撃たれて身動きが取れず政府軍に捕まり長い間投獄されていた。
その間に仲間に逃げたマレッサの情報収集と脱獄計画を画策、脱獄に成功してやってきた。
マレッサを、そして何故か玲子を出せという要求に怯えながらも拒否、そこへ玲子が現れる。
そして葉呂から衝撃の事実が明かされる。

玲子はかつて赤い馬のリーダー『レディーマレッサ』であり、抱いていた赤子が沙羅だった。
そして赤子の母はケイティア、つまり沙羅は自分の本当の母親を殺した女に育てられた事になる。
そこへ驚愕に震えるジョシュアが現れる、ここで更なる事実が明かされる。
ジョシュアの母もまたケイティアであり、沙羅とジョシュアは実の兄妹であった。

真実を受け止められずその場を去ろうとする沙羅に銃口を向ける葉呂。
そこにジョシュアと一緒に来ていたマザーが咄嗟に預かっていた銃で葉呂と那屈を撃ってしまう。
自分のした事に恐怖するマザー、真実が明かされ絶望する玲子、そんな二人を残し沙羅とジョシュアは家を飛び出した。

沙羅とジョシュアは湖で自分達の恋が決して実らない事を嘆き、それでも思いは捨てられないと訴え合う。
一人途方に暮れる玲子の元に花恋が現れ励ましの言葉と今日街を出る事を伝えた。

その後は沙羅と共に出演者全員が登場して『I can't stop to love you』を合唱。
最後は沙羅が抱えている赤子に「ジョシュア」と呼びかけ物語は終わる。

所々間違ってるかもしれんが、内容はこんな感じ。


スタンドマイクだけでなくクリップマイクも使って歩きながら語ったり歌ったりする場面も多かった。
十字のステージを目いっぱい使用していた。
ステップしながら歌ってる場面もあったので、台本持ってる以外はほぼミュージカルみたいな感じだった。

時代設定は、スマホや電気家電が一切出てこなかったので中世に近い時代かな〜と思ったが、真相は不明。
年齢設定も不明。

話の途中で突然3人のサンタが現れて『サンタが街にやってくる』を観客も巻き込んで歌う場面があったww
サンタの一人は夢彗さんだった!!後別の一人からクリスマスプレゼントとしてお菓子貰った!!
全員分ではなかったみたいだからラッキーだった!
そして何故か途中で挟まれた『U.S.A.』wwwまさかの受け狙い入れてきたwww

永久絵考案の『クリスマス餃子』がカオス過ぎたwwww玲子の「ひき肉!は大丈夫、御飯?苺!?あ〜やっぱり入れてるのね〜チョコ」と段々項垂れていく場面は面白かったww
てか何をイメージしてひき肉,御飯,苺,チョコの組み合わせにしたんだwwww
どうせならケーキの材料をそのまま餃子の皮で包んだ方がまだ食べられたのにwww

クリスマスイベントの出し物は、去年と一昨年はやばかったという話があり
去年は雪がほとんど降らない事を嘆いて小麦粉などの白い粉を街中に巻いた。
一昨年はサンタを20人用意して『本物のサンタを探せ!』を実施、本物役である『さんた』という名前の人が怯えて屋根裏に逃げ込んでしまい皆朝まで探し回る羽目になった。
確かにやばかったwwwww

鳥栖は自分が気になった事全てノートに書き留めていて、風里によると50冊あるらしいwwww
でもいい趣味だと思う、知らなかった事を知る喜びは素晴らしいものだからね。

花恋が女優を目指す舞台としてあげた『ブロンズウェイ』にちょっと吹きそうになったw
おそらく『ブロードウェイ』のオマージュなんだと思うが、あまり敷居が高くなさそうな名前に聞こえるw
後『ニューヨーク』のオマージュした都市名も出てきたが忘れた・・・。

上逸が玲子と口論していた時に、身の内を話して玲子に同情させ、その後全部嘘だと言い御人好しを嘲笑っていた。
けどおそらく話した身の内は本当の事だろうね、仕事もせず酒に溺れ自身に暴力を振るっていた父を6歳の時に殺したという話。
家は貧しく母は父の横暴に疲れ果て他界、それ故に『貧しさ』に対して人一倍怒りと憎しみを覚えている。
だから強引に再開発を進めてたんだろう。
そんな人生送ってても自身の子供はちゃんと大切に育ててたのは偉いし凄いと思った。

神父のミラーが夢彗さんの役だったのだが、『もろびとこぞりて』を半分英語歌詞で歌ってた!!!
英語曲苦手という噂を聞いていたが、若干怪しかったがちゃんと歌えてた!
髪色が花家大我と一緒だったので口が悪い神父かな?と一瞬思ってしまったww
『赤い馬』と聞いて真っ先にプラモ狂四郎が浮かんだのは俺だけだろう。
ケイティアは銃弾の嵐の中テロ犯を止めようとするミラーに逃げるよう訴えていたが、あなたはまず赤子の安全を最優先にするべきでしょ!

葉呂と那屈が靴屋を襲撃している場面で歌が挿入されたのは驚いた、「ここで入れてくるのか!?」と。
あんな緊迫極まりない場面で入れてくるとは中々に斬新だったな。

咄嗟にも関わらずリボルバーでテロ犯2人共1発で仕留めたマザーは一体何者なんだ!!??
初心者が銃撃ったら反動で後ろに吹っ飛ぶはず、あのサイズのリボルバーなら相当反動があったと思うのだが・・・。

上逸の嫌味演技、葉呂の悪役演技はどちらもオーバー気味ではあったが、あからさまの方がいかにもが伝わってくるので凄い良かった。
ダークヒーロー好きとしては悪役が栄えるのは嬉しい事よ。
真実を暴露され絶叫する玲子の演技も凄かった。


ラストが意図的なのか色々暈したまま終わったのが気になった。
月ユルで夢彗さんに聞いたところによると

沙羅とジョシュアは実の兄妹故に別れる事になり、十年以上経った後に沙羅は別の男性と結婚、生まれた子供にジョシュアと名付けた。
それがラストのシーンに繋がる。
湖で二人並んで吹雪に消えていくみたいな描写だったから二人して身を投げたんじゃないかと思ってたからちゃんと生きてて良かった!
てか思ってたより現実的な後日談だったww何の説明もなく沙羅がジョシュアと名付けた赤子抱いてたからツバサの小狼ポジとか輪廻転生とか空想的な想像してしまったよww

玲子とジョシュアは行方知れず。
きっと二人で赤い馬を壊滅させに行ったんだろうと予想。
ジョシュアが玲子を許していればの話だが。

テロ犯を撃ち殺したマザーは正当防衛という事で罪に問われず。
とは言え教会に仕える者が人殺したのだがから、シスターはもう止めてるだろうな。

沙羅の年齢設定は15,6らしいので、ケイティアが殺された事件は15年前になる。
と言う事は、葉呂と那屈は10年くらいは投獄されてた事になる。
それでも復讐の為に玲子の元を訪れたのだから、赤い馬の裏切り者に対する執念恐ろし過ぎる・・・。

マレッサが何故赤子を奪い自分の子供として育てる事にしたのかは謎らしい。
女子供を平気で殺すような人ではないと思うが、組織のリーダーやってたくらいの人間がいきなり母性に目覚めるとは思えないし。

沙羅と玲子で髪の色が違うな〜とは思っていたが、単に染めてるだけだろうとスルーしていたが、ちゃんと意味あったんだな、途中で気付いた。
登場人物の中で沙羅,ジョシュア,ケイティアの3人だけが金髪だった、まさに親子の証。

他にも
沙羅は事件後どうやって生活してたのか?
沙羅の本名は何なのか?
花恋はブロンズウェイに、またはその先にあるであろうシルバーウェイやゴールドウェイに行けたのか?
とか疑問は残るが聞きそびれた・・・。


改善点があるとしたらステージ形態かな。
十字のステージと?の字の客席は面白いアイディアだけど、観客が目のやり場に困る(エロい意味ではなく)という欠点がある。
話してる人を目で追うと終始忙しなくなるし、かといって一方向を向いてると演者から見れば本当に楽しんでもらえてるのか疑問を感じてしまう。
ライブみたくとてつもなく大きい会場ならいいが、小規模でやるにはちょっと難しいと思った。

後ステージがあったのが四隅だけで中央は客席と同じ高さだったので、段差により足音が目立ったのと躓く危険があった。
実際暗転中演者が何度か躓きかけてた。

移動しない人はスタンドマイクで移動する人はクリップマイクを使っていたけど、移動時にスタンドマイクが邪魔になるのでクリップマイクで統一しても良かったんじゃないかなと思った。
魔法科高校の劣等生イベントでやってた朗読劇は全員クリップマイクを付けて台本片手に司波家を模したセット内を移動しながら演じていたし。

宝塚と同じくキャラの性別問わず全員女性が演じていたので、キャラによっては性別の判断がつかなかった。
ジョシュアと神父は間違いないとして、他は鳥栖と男羽かな〜とは思ったが。

夢彗さん個人に駄目出しするなら、テロ犯達を必死に止めようとしている場面でちょっと緊迫感不足だったかな〜くらい。
「呪われている!」からの「私に怒られる」は個人的に面白くて良かったわ。



どんなストーリーか知らないまま行ったので、予想以上に重い話で驚いた・・・。
多少勘が働けば沙羅と玲子が実の親子じゃないのは察しがつくが、玲子が元テロリストであった事は中々予測がつかなかったから、そこは物語に引き込まれたね。

次回夢彗さんが出演する劇は聞いてないから、情報待ちかな。
14 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年12月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

最近の日記