https://jushi14.hatenablog.com/entry/2020/12/31/233133
大晦日に今年を振り返る一篇の詩を!ノーベル賞受賞の女性詩人ルイーズ・グリュックの詩です。一読の価値はありますよ!https://jushi14.hatenablog.com/entry/2020/10/13/235526
餅 杵と臼ぺったんぺったんつくごとに 心は弾みよき年を願う気持ちがふくらんで 白く尊い 餅となる お雑煮を一口食べれば やわらかな深い味わい広がってやさしく強いひとになるそんな自信が湧いてくる
『コロナ詩篇』をどうぞ! 今年一年を静かに思い返しましょう! そして来年がよい年であることを共に祈りましょう!https://jushi14.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E8%A9%A9%E7%AF%87
http://haizara.net/~shimirin/an2020/an20_003.html
南原充士 2020年 文学活動の記録(2020.12)1.小説関係 Amazon Kindle版電子書籍で7冊目の小説『喜望峰』出版(2020年8月) (参考) 既刊電子書籍小説 BCCKS 『転生』 Amazon 『エメラルドの海』
花 火 南原充士秋の日はたちまち傾き公園にも暗闇が訪れる頃しゅっと光るものがあるかたわらを過ぎゆく人にはそれが花火だとわかるがひとの姿は見えない今年は大きな花火大会が中止になった夏休みもぱっとしたことがなかった大人も子
『2020年 オリオン座』 (575系短詩(2020年12月)新しい 暦を吊るす 心映えメリーX と 言われりゃ返す 無心人訃報など 聞かずにいたし 年の暮れはね返せ 氷の刃 毒の針氷より 冷たいひとの 舌の先無慈悲より 寒さ厳しき 無
『2020年 コロナに暮れる』 (57577系短詩(2020年12月))これもそれ あれも乗り越え ここにいるようやくにして 小人ひとり山谷を 超えて到れる 人の世に魑魅魍魎と なりてはびこるあと一歩 ひとへの道を 踏み出さん餓鬼道を抜け
「笑う種」5 南原充士お笑い塾では今日も塾生たちが絞られていた――笑いの壷を探してこい――笑いの骨を拾ってこい優等生は卒業して次々と高座に上がった落ちこぼれはやむなくお笑いの道を断念した客席に入り浸って笑い続ける者がいた
ソネット 106 W. シェークスピア過去の年代記を見ると極めて美しい人々の記述があることに気づく美の叙述が作り出す美しい古代の韻文は貴婦人や愛すべき騎士たちを称賛している、そして とびきり素敵な美男美女の手や足や唇や目や眉を描く
「笑う種」4 南原充士長い舌を出して―龍君どっちのベロが長いか比べてみようそんな挑発には乗らずに―蜥蜴君 どこまで登れるか比べてみようねじ曲がった老木を二匹は登って行った天辺まで来たとき―龍君 今度はどちらが先
「笑う種」3 南原充士笑う種の分析をした研究所は笑いの成分を抽出して抗うつ薬の製造にこぎつけた笑いは免疫機能を活性化するという研究結果は知られていたが笑いを引き起こす薬は開発されたことがなかった飲んだら気持ちが
「笑う種」2 南原充士笑う種をまいたら芽が出て茎が延びて大きな木に成長した人が近寄ると葉がざわざわとして人は思わず笑いだすのだった秋になると丸い実が付いた食べると口が真っ赤になり笑っているように見えた熟した実からは大き
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「笑う種」1 南原充士このところ笑っていない顔の筋肉がこわばってしまった笑いの感情さえ忘れてしまったチンパンジーが腋の下をくすぐってきた足の裏や首筋もこちょこちょしてきたもう我慢できない思わず笑ってしまったチンパン
志村喜代子詩集『人隠し』。時間は過ぎ去りすべては失われる。ここにはここにはいない者への眼差しがある。時は人隠しの魔として君臨する。人間は、抗いようもない時間や逃げようのない運命に翻弄され、現実を直視しつつ生きざるを得ない。冷徹な目で描かれた
日暮れ 南原充士日が暮れた空き地に若者が群れている。昼間は暑すぎるので涼しくなってから表に出てきたのだろうか?シルエットのひとたちが通りを歩いていく。蝉はおとなしく鳴いている。鴉はいなくなった。突然暴走族がやってきてあたりは
『孤影となりて』(575系短詩 2020.11〜12)かじかむ手 焚火を囲む 夢の中氷雨降る 帰路はとぼとぼ 長い道寝て覚めて 冷えたからだを 摩擦するなにゆえに 憎しみはある 氷点下冬の日の 孤影となりて 沈みゆく凍る無へ 手をさし込める
『はやぶさ2の帰還』 (57577系短詩 2020.11〜12)いるだけで 傷つけあうは 定めならお茶を濁して のらりくらりとおちょやんの 子役はうまい 毎田暖乃台詞ぽんぽん おもろいほんま我が心 星に託して 空を飛び忘れたころに 帰る喜び
ソネット 105 W. シェークスピアわたしの愛を偶像崇拝と言わないでほしいあるいはわたしの恋人が偶像のようだとなぜならわたしのソネットや称賛はいつも似ておりただひとつのことをいつまでも述べ続けるからだ、わ