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2020年06月04日16:15

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詩「幽囚」


 
   幽 囚


        南原充士


果て知れぬ思いをかかえて
有機的に暮らす
照葉の輝きに心は恥じらう
寝違えた首筋が
体のありかを知らせる
こんなに胸騒ぎがするのに
空腹はやってくる
とらえどころのないものの中で
ただ失われ行くのは耐えられないと
電柱の鴉に叫んでも
底知れぬ闇は
知らん顔してそこまでやって来ている

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