mixiユーザー(id:7616709)

2020年02月26日00:08

68 view

シェークスピア ソネット 80


ソネット 80

        W.シェークスピア


おお、あなたのことを書くときわたしは気を失いそうになる
より優れた詩人があなたの名を用いていること
そしてあなたを称賛するために全力を注いでいることを知っているので
わたしはあなたの名声に触れようとすると舌がもつれてしまう、
だがあなたの価値は大洋のように広く
最も誇り高い船のように謙虚なので
わたしの小舟はあの詩人の船よりはるかに貧相だが
生意気にもあなたの広い海原に乗り出す、
あなたの浅い水深がわたしを沈没しないように助けてくれる
一方あの詩人はあなたの底なしの深い海原を航行する
さもなければ、わたしは難破するだろう、みすぼらしい舟だから、
あの詩人はと言えば大きな船体と高い誇りの持ち主だ、
だからもしあの詩人が安全に航海し、わたしが難破すれば
最悪の場合わたしの愛がわたしの滅亡となるということだろう。



Sonnet LXXX


    W. Shakespeare


O! how I faint when I of you do write,
Knowing a better spirit doth use your name,
And in the praise thereof spends all his might,
To make me tongue-tied speaking of your fame.
But since your worth, wide as the ocean is,
The humble as the proudest sail doth bear,
My saucy bark, inferior far to his,
On your broad main doth wilfully appear.
Your shallowest help will hold me up afloat,
Whilst he upon your soundless deep doth ride;
Or, being wracked, I am a worthless boat,
He of tall building, and of goodly pride:
Then if he thrive and I be cast away,
The worst was this, my love was my decay.

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年02月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829