【Patinage】グランプリファイナル、女子フリー。

■ＧＰファイナル、紀平４位　コストルナヤが世界最高点Ｖ
(朝日新聞デジタル - 12月08日 06:46)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5893689
ラストは女子フリーです。やはりイタリアにおいても最大の花形は女子シングルなんでしょう。よもやの展開になったSP。フリーは如何に。ブレイディと梨花ちゃんはロシア表彰台独占を阻止できるのか。そしてアリーナはルーキー3人娘（サーシャ・あーにゃ・なーやん）表彰台独占を阻止できるのか。こう書くと「お前ロリコンやから1年目3人娘の表彰台独占でええんちゃうんか」と言われそうですが（激爆）。
で、試合時間は日本時間の午前5時頃。男子とアイスダンスのシニア・ジュニア両方リアルタイムで見て来たので、流石に限界でした。リアルタイム観戦は断念し、昼前までに観戦。流石に日本人選手偏重のテレ朝では見たくなかったです。

・ Bradie TENNELL USA
【衣装】白
【曲】Cinema Paradiso
【構成】3Lz+3T, 2A, 3S, 2A, LSp4, StSq4, 3Lz+3T<, 3F!<, 3Lo+2T, ChSq1(+1.64), FCCoSp4, CCoSp3
【感想】非常に美しい演技。ジャンプは終盤UR2つも全て降り、流れるスケーティング。4回転や3Aがなくてもここまで魅了させるスケーターは貴重
【得点】技術点71.65、演技構成点68.33、減点0.00、フリー得点139.98、SPとの合計212.18

・ 紀平 梨花 関西大学KFSC
【衣装】モスグリーン
【曲】 International Angel of Peace
【構成】4S(fall), 3A<+2T, 3F, FCSp4, 3A, StSq4, 3F+3T, 2A +1Eu+3S, CCoSp4, ChSq1(+1. 50), 3Lo, LSp4
【感想】冒頭転倒も終始落ち着いて演技。しっかり体が動けている。現状の力はほぼ出せたのではと思う。あとは4S安定が先か3Lzが戻るのが先か
【得点】技術点77.90、演技構成点68.86、減点1.00、フリー得点145.76、SPとの合計216.47

・ Alexandra TRUSOVA RUS
【衣装】青・グレー
【曲】Game of Thrones
【構成】4F, 2S, 4Lz, 2A+3T, CCoSp4, ChSq1(+1.57), 4T+1Eu+3S, 4T<(fall), 3Lz+3T, FCSp3, StSq3, FCCoSp4
【感想】感覚が麻痺しかねない構成（苦笑）。ここまで行くと表現力への言及がしづらくなる。その点においてはまだまだ伸びしろが大きい
【得点】技術点96.80、演技構成点65.93、減点1.00、フリー得点161.73、SPとの合計233.18

・Anna SHCHERBAKOVA RUS
【衣装】 青→赤
【曲】Six Gnossiennes 〜 火の鳥
【構成】4Lz+3T, 4F(fall), ChSq1(+1.43), 2A, 4Lz<, FCSp4, 3Lz+3Lo, 3F+1Eu+3S, 3Lz, FCCoSp4, StSq4, CCoSp4
【感想】これまた感覚が麻痺しかねない構成（苦笑）。こちらは途中で衣装替えがある分？まだ表現面言及はしやすいか。もちろん伸びしろは大
【得点】技術点94.52、演技構成点69.13、減点1.00、フリー得点162.65、SPとの合計240.92

・ Alena KOSTORNAIA RUS
【衣装】紫、赤
【曲】The Meadow ほか
【構成】3A+2T, 3A, 2A, 3Lo, FCCoSp4, StSq3, 3F+3T, 3F+1Eu+3S, 3Lz, CCoSp4, ChSq1(+1.57), LSp4
【感想】4回転がない分こちらは感覚が麻痺せずに済む（笑）。表現面は6人の中でも一番だろう。美の暴力とはまさにこのことである（笑）
【得点】技術点88.87、演技構成点73.27、減点0.00、フリー得点162.14、SPとの合計247.59

・ Alina ZAGITOVA RUS
【衣装】黒
【曲】 クレオパトラ
【構成】3Lz+3Lo<<, 2A<(fall), 3S<, 2A, FCSp4, ChSq1(+1.14), 3Lz, 3F<+2T+2Lo, 3F, CCoSp4, StSq4, FCCoSp4
【感想】最初からリズムが狂っていた？まさかのUR続発。もちろん表現面は非常に素晴らしかったし、（こう言うと性差別と言われるかもだが）女性としての魅力は一番なんだが…
【得点】技術点57.84、演技構成点68.79、減点1.00、フリー得点125.63、SPとの合計205.23


と言うわけで、なーやん逆転優勝であります。個人的にはこれでよかったかなと。僕は全選手応援主義なのはもちろんですが、特に女子の場合は、高難度なジャンプよりも、スピンやステップの美しさとか、演技全体を通じた音楽解釈といった面を重視しています。例のルーキー3人の中で、一番その点に長けているのがなーやん。4回転がないからこそ、そう言った面に力を注げる面が大きいんでしょう。
2位と3位もそのルーキー。ただ、2人とも正直見てて心配になる体つき。今は4回転をバンバン跳べてるからいいんでしょうけど、今後体型変化が来たらどうなるか懸念はあるし、来なかったら来なかったで違う意味で心配になってくる。どうもエテリ組はそう言う長期的視点での選手育成をしてないんじゃないかなと…。
梨花ちゃんは4位まで巻き返しました。4Sはナイストライと言っておきましょう（個人的にはやらなくてもいいとは思ってました）。今後は恐らく4Sを入れた構成が予定構成になってくるんでしょう。そこまでだったら高度ジャンプの入れすぎで演技が崩れるという心配はないと思います。逆に言うとこれ以上増やすと危ない。
そんな流れの中自分の演技を貫いたブレイディ。これはこれで1つのあり方です。男子で言うジェイソンみたいな存在と言っても大げさではない。こういうスケーターをもっと高く評価する指標がほしいところですが、何があるだろう…？
で、アリーナ…（>_<）スコアを見た瞬間は大崩れしたかと真っ青になりましたが、実は回転不足の多発。現行採点が加点式である分、取りこぼしも積み重なっていきますから無理からぬこと。こうなると高難度ジャンパーたちに対抗するのは非常に厳しい。とは言えこのままフェードアウトしたら困ります。高難度ジャンパーたちに席巻されてしまう。

これでシーズン前半は終了。後半は各国の国内選手権を皮切りに、チャンピオンシップへとつながっていきます。みんなみんな、ステイヘルシーで！