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2019年11月17日23:51

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Apocalypse

・・・と言っても、「地獄の黙示録」のお話ではない。
「映画プロデューサー奥山和由の天国と地獄 黙示録」という本を読みました。

奥山さんといえば、松竹のプロデューサーとして80〜90年代のヒット作を作りまくり、渥美清亡くなった事により、安定収入であった「男はつらいよ」が無くなって最悪な経営状態になった際に、まるで戦犯のように追放された方。
その後も早々に復活し、他社で制作を続けているタフな人。

そのちょっと前には同様に出版界から映画に参入し、ヒット作を連発していたのに母体である角川書店から追放された角川春樹がいる。
制作ペースはかなり落ちたけど彼も作り続けていますね。

更には、2000あたりから韓流映画を日本に流行させ「シネカノン」として「パッチギ!」「フラガール」等の邦画製作も並行して、これまたヒット作を連発していたのに突然倒産。またまた復活して撮り続けている李鳳宇さん。

上記の3名のプロデューサー。映画祭がらみで全員同席した事があるんですが、言葉を交わした事があるのは李さんだけかな。
角川さんは映画祭・大分空港から羽田まで同席したんだけど、なんとなく(ヤバそうで)距離をおいてました。

奥山さんは原田眞人監督の「突入せよ!あさま山荘事件」の完成披露試写で同席。
上映前に奥山さんに気づいた矢島健一さんの奥様が席を立って挨拶していて、「あ、奥山さんだ」と気づいた程度。

どのプロデューサーもその時代の映画界を席捲し、新人監督を起用し、育て、現在も一人前の映画監督として活躍している人たちを生み出した功労者でもあるわけで、それだけでも賞賛に値すると思ってます。
各作品を制作するにあたって悪戦苦闘していたであろう事はアバウトに想像してましたが、今回の本で奥山プロデューサーの裏話を知り、想像を遥かに超えた彼の「天国と地獄」を覗く事が出来ました。いや〜、現時点でも凄い人生だ・・・。

ともあれ、奥山さんといえば原田監督が監督デビューするきっかけを作り、「栄光と狂気」「さらば愛しきひとよ」「ペインテッドデザート」もプロデュース。配給に困っていた「バウンスKoGALs」を世に出してくれた方なので、勝手に恩人である気がしています。今度会う事があったら、声をかけさせてもらおう・・・。

という、久々のブログでしたw
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