少し世論も変ってきたが、まだまだオミクロンはただの風邪派が多い

昨日までは圧倒的に「オミクロンはただの風邪」の世論が多かったが、さすがに東京で8千越えは心胆寒からしめたのだろうか、少し慎重論が増えた。

都会の無軌道で楽観的な人達が大量に感染するのはまぁそれはそうだろうという感じだが、もっと脅威に感じたのがトヨタの工場が１１も休業になったこと。地方にある工場も閉めざるを得ないほど具体的に感染が増えてきた。

重症にならないからただの風邪という理屈で楽観論が多い訳だが、非常に強力な感染力があって周囲に伝染しまくるウイルスで、誰もが軽い風邪程度で済むわけではないのだから、まん延すれば酷いことになる。



職場が閉鎖になった場合、福利厚生制度が充実している正社員なら２週休みでも大したことはないが、非正規雇用だと有給はないし、健保からの傷病手当もない。自治体や国からの給付金は申請の手間がかかるしすぐ貰えるわけではない。

オミクロン大流行による職場閉鎖は、今までの日記やつぶやきで何度も書いてきたが、派遣切り、バイト切り、期間契約切り、業務委託切りになる。

自営の人も街から人流が減れば商売あがったりになる。直接の症状が重症ではなくてもそういう経済死が有り得る。



楽観派の人達は今までの型とオミクロンの違いについて、重症化率がデルタとの比較で1/3というポジティブなところだけ拾い、感染力が5倍というネガティブ面は無視していると思う。

また、オミクロンは今までの型と表面タンパクの構造が違うので、過去にコロナに感染して抗体をつけた人でも再感染するし、ワクチンが効き難い。

逆に言うとオミクロンに感染しても、デルタ以前の型に再感染するし、次の変異型に感染しない保証はない。オミクロンに感染して集団免疫をつけよう！ という甘い囁きはあまりあてにならないだろう。



ワクチンが効き難いので、ワクチンは打たなくて良いという意見が多いが、ブースター接種すると効果があることは他国の事例で既に分かっている。イギリスがピークアウトしたのはワクチン接種義務化（正確には接種証明の提示義務）したからで、自然にピークアウトしたわけではない。

ブースター接種が有効なことが先に流行した国で立証されているのだから、岸田政権と厚労省は、2回目接種と3回目接種の間を8カ月空けるルールを緩和してブースター接種を前倒しにするべきだが、たぶんやらないだろう。

なぜならば世論がブースター接種を望んでいないので、空気読み政権である岸田政権は、国民から早くブースター接種やってくれという意見が増えてくるまでなかなか動かない。うっかり世論と逆のことをやって、せっかく高く維持している支持率を台無しにしたくないから。

また岸田は中国の顔色をすごく気にする首相でもあるので、せっかくオミクロン爆発でみんなが中国の人権問題を忘れているのに、早期に終息させて北京五輪やっている間にウイグルのことを思い出す余裕が出来てしまっては、中国様に対して大変失礼になる。

なので一般人への3回目接種開始は、予定通り3月に入ってからだろう。世論からの熱烈な要望があれば別だが。


■感染最多４．６万人超＝累計２００万人に―新型コロナ
(時事通信社 - 01月20日 17:01)
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