最近の職場は残業禁止になって生産性向上がキーワードになっているところが多い。
字面をポジティブに受け取れば大変良い事だが、実態としては職場に派遣が増えたので、派遣会社は残業分を割り増しでキッチリ請求してくるから、会社はなるべく人件費を抑えたいので残業禁止にしましたということ。
仕事の総量が減ったわけではないが残業は禁止になったので、定時内での仕事の密度が高くなった。そのため遅刻、私用早退、休憩時間に厳しくなった職場が多い。なのでタバコ休憩やスマホ休憩には厳しくなっている。
喫煙室は廃止になり、トイレは電波が入り難いようになっている。
朝イチで社歌斉唱や社是唱和や朝礼をやれば、遅刻したら減俸しますとハッキリ線を引ける。
また、9時に朝礼やるなら9時のタイムカードに滑り込み出勤では間に合わなくなり、実質上の始業を10〜15分ぐらい繰り上げることが出来る。
業務命令で8時50分から働きなさいと命じた場合は、社則や契約書の定時の外ならば超過勤務になるので会社が割増しで払わないといけないが、9時の朝礼に参加するために自主的に早めに出て準備するとなるとグレーゾーンなので、会社は命令していないと言い張れば払わずに済む。酷いところだと始業時間前に朝礼するらしい。
電車やバスの遅延だろうが天候不良だろうが、容赦なく遅刻扱いになって給料(時給)を引かれるということだと、リスク回避のために早めに家を出ることになり、朝からそこらへんブラブラひまつぶしもやり難い。
だったら職場に早めに出るということになり、出勤してしまったら始業前にタイムカードは付けられないけど(始業前に勤務時間つけるとなぜか怒られる)、メールチェックや部材並べぐらいやっておくかということにはなる。
規律を正すという名目で9時きっかりに万全の準備で勢ぞろいすることにすれば、実質は会社は15分ぐらい得するので、今後は社歌・社是・朝礼は増えるだろうし、朝イチでメールを読み込んでないヤツはハブる空気も出てくるはず。
数値上は平均給与や平均時給単価は上がっているが、残業禁止・抑止になったので、役付きじゃない社員や時給ベースの派遣は、手取りが少なくなった人が多い。企業は人件費圧縮出来たので経営の数字が良くなっているが、末端の庶民の可処分所得は減った感触。
つまり経済指標は好況だが、市場の消費は不況になる。
経費接待削減も相乗して、小売や飲食やサービス業は軒並み苦しくなった。この消費不況は、外国人労働者が増えて労働力単価が下方に押し下げられるとさらに進むことになるので、実質上の移民促進法である改正入管法が施行される来年以降、消費不況は顕著になるだろう。
世の中、派遣比率が増えて景気が良くなることは基本的にはない。企業がなるべく派遣ベースにしたがるのは、先々ずっと好景気な保証はないから、バブル崩壊やリーマンショックみたいなのがきたらいつでも余剰人員を切れるようにしたいので、新卒以外の社員は増やしたくない。
養うべき老人は多く、国際競争力がある産業は既にほとんどないので、五輪後は長い低迷期間があるだろう。経営陣もそれを見越しているから派遣ベースに移行している。
日本はせっかくの好況も中韓朝の敵失も活かせなかった。数が多過ぎる団塊老人にダラダラとバラ撒いてしまったのでそれより下の世代の福祉は破綻する確率が高い。少子化もすっかり進行してしまったので、五輪後は本当に苦しくなると思う。
毎朝「社歌」を歌う、好評?
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5411128
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