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2018年03月25日16:36

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なんとも運が左右するレース展開だった

最も速くミスなく走っていたのは明らかにハミルトンだったが、タイヤ交換とバーチャルセフティカーのタイミングのアヤで、いつのまにかベッテルが先頭に立っており、ワンストップレースだったのでそのままゴールしてしまった。

予選から決勝までハミルトンはパーフェクトだったのに勝てなかった結果に、同情を禁じ得ないものがある。しかしこれもレースだ。

表彰台でのハミルトンの表情からすると、いつでも勝てるから今日は別にイイやという感じだった。



レースペースはフェラーリよりレッドブルの方が良かったが、リカルドはペナルティでスタートグリッドが後ろだったし、フェルスタッペンはミスしてスピンして後退してしまった。

フェルスタッペンは終始オーバーステアだったようで、セッティングを何かミスしたのかもしれない。フェラーリ VS レッドブルも、速い方が前に出ない展開で退屈だった。



結果だけ見るとアロンソがフェルスタッペンとルノー二台を抑えて、ルノーエンジン勢最速であるかのように見えてしまうが、実際にはほとんどごっつぁんだった。

アロンソの前がどんどん消えていった。フェルスタッペンはスピンで自爆、サインツはかなり距離が開いていてプレッシャーがかかる局面ではなかったのになぜかオーバーラン。ハースは二台ともトラブル。タイヤ交換とバーチャルセフティカーのタイミングも良く、気が付けば5位。

レース後半はペースが遅いアロンソ車が蓋をしてしまって、後ろが数珠つなぎだった。熟練のアロンソが抜けないコースでブロックに徹したらそうなるだろう。



昨日クラッシュしてギヤボックス・PU交換ペナルティで後ろに下がったボッタスも、速かったにも関わらずさっぱり前に出られなかった。

アロンソが蓋をしてフォーメーションラップ状態になっていたからゴボウ抜きに出来そうにも見えたが、さっぱり抜けなかった。抜けないアルバートパークでつまらない展開になってしまった。



前半、とてもペースが良かったハースは、タイヤ交換直後に二台ともストップ。4位、5位に入れそうな展開だっただけに無念だろう。

二台ともタイヤ交換直後にタイヤの装着に問題があったようでリタイヤ。リタイヤの原因がなんか良くない感触だ。せっかく速いマシンを作れたのだから、しっかりやって欲しい。



トロロッソはガスリーのスタートダッシュが大変良く、序盤で最後尾から4つぐらいポジションアップしてさらに前に行きそうなペースだったが、エンジントラブルのようでペースダウンしてピットに戻ってしまった。

致命的に壊す前に止めた感触ではあるが、どこかのコンポーネントは交換になりそうな気はする。

縁石に乗り上げた直後に白煙が出たので、腹を打ってどこかを壊したのかも知れない。
腹打ちがトラブル原因だとすると半分はドライバーの責任ではあるが、それでも壊れないようにはしておくべき。



ハートレイはスタート時の1コーナーでミスしてブレーキロックし、タイヤを痛めて早々にピットインになった。ちょうど白線を踏んでしまったようだ。

ハートレイもまずまずスタートが良かったので、前走車を避けたら白線に乗ってしまったような位置取りではあった。つまりホンダエンジンは、昨年後半と同様に中低速トルクが太くてスタートダッシュが良い。

ハートレイのその後は、ザウバーやウィリアムズよりはペース良さそうな感触だったが、バーチャルセフティーカーとタイヤ交換タイミングのアヤで前走車と差が開いてしまい、追いつけなかった。

逆にザウバーのルクレールは、バーチャルセフティカーが有利に働いたようで、ウイリアムズからポジションを守った。



結局、先頭も中団も後ろの方も、本来の速さ通りの順位にはならなかった。オーバーテイクもピットインでの攻防もほとんどなく、運次第な感じの展開だったのでつまらないレースだった。

結果だけ見ると、ベッテルとアロンソとアンチホンダは笑いが止まらない結果となったが、ガスリーの走りからするとトロロッソにペースは十分にある。直すべきところは直し、次戦に備えるしかない。

ドライバーはそれぞれタイヤロックと腹打ちをやってしまったので、予選に引き続き反省が必要だろう。トロロッソの今後は、新人二人の成長に掛かっている部分が多いと言えそうだ。

【追記】
ガスリーのトラブルは、第一報ではMGU-Hとなっているが、その後の発表で電源が急にOFFになったりONになったりを繰り返したのでピットに戻したとなっている。

予兆なくいきなり壊れたとのことなので、やはり縁石での腹打ちによって何かが壊れた可能性が高いと思える。

しかしそういう走行状況は十分あり得るわけだから、衝撃対策も綿密にやるべきだろう。ICU、ターボ、MGU-Hの問題ではなさそうなので、次戦までに対応できる内容だと思う。


ハートレイの微妙なペースの走行は、スタート直後にタイヤを壊してすぐに交換した際に、最もライフが長いソフトにして、最後まで走り切る戦略にしたからタイヤを労わって走っていたからとのことだった。

が、運の悪いことにパンクしてしまい、交換を余儀なくされたので前半の労わり走行が無駄になってしまった。タイヤロックはドライバーの責任だが、パンクは運だ。

逆にあと3、4周パンクが遅ければラッキータイミングで交換出来て、ラッキータイミング直前に交換していたストロールを労せずして抜くことができた。


サインツの謎のコースオフでアロンソがポジション1つ得した件は、英語メディアはスペインの先輩に譲ったのか? とからかっていたが、サインツ車のドリンクシステムの故障で水が出っ放しになり、サインツが水で膨れて体調不良になったからだそうだ。

ほとんど運でポジションを得たアロンソは、このポジションは予想通り、次はレッドブルだ! と言っているが、アロンソに蓋をされなかったリカルドとアロンソの決勝自己ベストタイムは1秒の差があり、リカルドは前にライコネンが居なければもっと速く走れたので、レッドブルとマクラーレンのタイム差はたぶん1.5秒ぐらいある。まったく敵う速さではない。

アロンソにはラッキーが重なり、トロロッソはドライバーのミスもあったが不運続きで大きく結果が開いたが、各所のコメントを見ると予測どおりにやはりホンダはダメ、しょせんはトロロッソ、マクラーレンは正しかった、アロンソの腕は最高という自虐コメントだらけだった。

運が悪かったことよりも、日本人にホンダ自虐派がとても多い事の方が悔しい。


■【順位結果】F1第1戦オーストラリアGP決勝
(AUTOSPORT web - 03月25日 16:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=186&from=diary&id=5041970
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