mixiユーザー(id:7483517)

2021年10月27日19:01

156 view

トニー・ベネット引退を聞いて

 トニー・ベネットが8月3日、5日に、NYCのラジオシティ・ミュージック・ホールでレディ・ガガと行ったジョイント・コンサートを最後にステージからの引退を表明したようだ。

 奇しくもその3日はトニー95歳の誕生日。70年以上に渡る歌手人生に幕を下ろした。

 闘病記が公表されているように、彼は数年前からアルツハイマー症と闘ってきた。現在は日常生活もままならず、歌うことだけが自分を取り戻せる唯一の時間だという。

 シナトラが「カネを払って聴く価値のある只一人の歌手」と評したように、現役ポップ・シンガーとして唯一無二の存在だったといえよう。シナトラすでに亡く、アメリカ・ポピュラー音楽史のある種の終焉を感じさせる。

 トニーは日本でも度々コンサートを行ったが、1986年に一度だけ聴きに行ったことがある。12月15日会場はNHKホールだった。チケットの半券を見るとS席7,000円とある。当時としてはかなり高額だったと思う。写真はその時のプログラムでトニーの笑顔がとても良い!

 バックのオーケストラは、長年トニーの伴奏を務めたラルフ・シャロンのトリオと原信夫とシャープス&フラッツ+ストリングス。

 一度聴いたら忘れられないあの独特のしわがれ声で、満員の聴衆を一気にトニー・ベネットの世界に引き込んでいった。今となっては、何度も来日してくれたのだから、もっと聴きに行っておけばよかったと悔いが残る。

 YouTubeを見ていたら86年はなかったが、81年の来日公演の模様が残されていた。NHKホール、ラルフ・シャロン、シャープス&フラッツと条件も一緒だ。

 今日は久しぶりにトニーのレコードを聴いてみた。シナトラが褒めただけのことはある。やはり素晴らしいシンガーだ。



7 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年10月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31