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2020年04月06日15:19

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思い出のマーニー(まだ途中)

録画を見始めたら初っ端から公園で子供たちが遊ぶモブシーンの描き込みがすごい。
ただ、話が地味で長そうで今は時間がないので、飛ばしてみてたら
湖?をボートで主人公をマーニーが送っていき、背景に岸辺の館が写るシーンで、往年の名画デュビビエ監督作「わが青春のマリアンヌ」(1955)を彷彿とさせた。本映画の原作のストーリー解説を読むと設定はかなり似た部分がある。

ここで中断して検索してみたら、両者の類似というか、かの映画の影響を指摘する声は結構見つかった。

まぁ原作は一応イギリスで児童文学賞なども取った名作らしいので、パクリなどと蔑むべきではないだろうが、要するに60年代の人たちにとって、デュビビエのあの映画はマスターピースであり影響は大きかったのだろうと推察される。日本でも松本零士が大きな影響を受け、タイトルとしては「わが青春のアルカディア」、キャラクターとしてはメーテルを作り出した。アルフィーの曲「メリーアン」もオマージュと聞いたことがある。

自分にとっても、最初に見たのはTVであったが衝撃的でいまだに心に残る名作である。マリアンヌ役はその名もマリアンヌ・ホルトといい、とても美しい人だったが、日本ではこの映画でしか知られていない。

因みに自分はマリアンヌの原作本の翻訳も昔古本で見つけたのを持っている。

パクリというと聞こえは悪いが、要するに発想を得たとかいう類のものなら、元ネタ以上に有名になりあるいは人気作になったものも多い。ワグナーの「ニーベルングの指輪」に対するトールキンの「指輪物語」、スティーヴンソンの「宝島」に対するハガードの「洞窟の女王」「キング・ソロモン」。後者の「洞窟の女王」に至っては、ユングの心理学にまで影響していると言われている。

「思い出のマーニー」はミステリー的な要素もあるようなので、また時間を作ってちゃんと観てみたい。

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