mixiユーザー(id:7410632)

2019年11月13日11:29

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10月の。

10月に観たのは『僕らのミライへ逆回転』だけ。
まぁちょと巡り合わせがそうだったのよしゃあないよ。

●『僕らのミライへ逆回転』
取り壊し寸前の古いレンタルビデオ屋。店主の留守を任された店員マイクだけど隣人兼イカレた友人ジェリーのせいでテープの中身が全部消滅。客を誤魔化し数時間の猶予を得た彼らは予約された映画を片っ端から撮り直してでっち上げてゆく……。
将来の展望もない寂れた街。ビデオ屋の隣に据えたキャンピングカーに住んでるジェリーは「政府が発電所から電磁波を流して俺たちを操ろうとしてる」とか云ってるコトがアッチ行っちゃって居るまぁ、控えめに表現すると『変人』。陰謀阻止のため発電所に侵入し、高圧電流浴びてマグネットマンとなる。ココでアベンジャーズからスカウトでも来ればよかったんだけどねー。ま、役に立つとは思えんけど。
アベンジャーズは来ないので仕方ない、彼が触って消しちゃったビデオの山を前にトホウに暮れるマイクは古くさいビデオカメラを引っ張り出し、この名作映画たちを撮り直そうとジェリーに提案。こんなアホアホプラン、普通なら誰かが止めるトコだけど止めない。何故なら止めるヒトが誰も居ないから。
この凸凹コンビ、こんなゴーガンフソンなコトをノリノリで実行しちゃう割には映画愛は有るのだよねとても。どんな映画でもパッと撮れる。キライな映画でもスジやシィンを覚えてる。そして真剣に再現しようとして居る。コレは大事なトコで、彼らがクソヤロウにならないのは多分その一線があるから。
でもまぁ当然ながら技術と金がないので発想と工夫でカヴァして、結果ハンドメイド感あふれた珍妙な映画になるのだけどもね。『夜のシィンを撮りたい→まだ明るい!→カメラのネガポジ反転モード→顔も反転して仕舞う!→コピー機で反転させた顔をお面にしよう』このシークエンスとか最高にバカ臭くて好き。で、逆にそれが受けて『名作の面白リメイクを並べてる店』として街の外にも認知されていく。
ま、ユーチューバーだよねやってるコトは。ショーバイにしちゃったせいで法的に追い込まれるのだけどもね。で、「じゃあ誰にも文句を云われない俺たちの映画を創ろう」と街の人々を巻き込んで。古い記録映像ぽさを出そうと扇風機をカメラの前に据えて画面のチラツキを創ったりとか、彼らの創意工夫も進化して。そして映画は完成し、数時間後には取り壊しが始まるビデオ屋で上映会が敢行される。
非っ常に失礼ながら所謂若い美男美女が全く出てないのもいい。市井の人々の映画。吹き溜まりの人々がリメイクビデオに関わって少し前向きになり、街がひとつになる奇跡の一夜を創り出す物語。
ヒトの顔を覚える脳内回路が錆び付いて断線気味な僕さんがスティーヴ・ブシェミ、ローワン・アトキンソン、ジェフ・ゴールドブラム何かと並んで一発で覚えたジャック・ブラックのインパクトよ。

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つうワケで月間賞もクソもありませんがまぁ、コレはケッコウ面白かったですよ。
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