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2019年10月15日16:28

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9月の。

9月に観たのは『アルカディア』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の3本。

●『アルカディア』
荒野の真ん中のコミュニティ、キャンプ・アルカディア。母に連れられ其処で少年時代を過ごした兄弟。教団をカルトと見なした兄が弟を連れて脱退して10年、成長した彼らの元に教団からのビデオメールが届き、弟の頼みでコミュニティを再訪するが……的な。
弟を愛し、守らなければと云う思いが強いが故に支配的に振る舞う兄ジャスティン。そんな兄に情はあれど、何もかも仕切られて疎ましい思いも抱える弟アーロン。友人も恋人も金もなく、仕事も上手くいかない2人の生活。弟の心配に疲れた兄。自分の人生は兄のおかげでメチャクチャだと感じる弟。
そんな彼らの再訪を懐かしみ、笑顔と共に暖かく迎えるキャンプの面々。自給自足のコミュニティ。焚き火と団欒と旨い飯。記憶に残るとおりの穏やかで幸せな時間を満喫する弟。集団自殺すると聞いて居た彼らが年齢の割には若々しく元気に生きて居たコトに安堵しつつも警戒を完全には解かない兄。
ココでの生活には終わりがなく、デザイン、絵画、ビール造りに手品とみな自分の追求するモノを持ち、成長を続けて居ると穏やかににこやかに語るリーダー。彼が取り組んで居る方程式。そして、説明の付かない妙なコトがぼつぼつと起きてゆくも、コミュニティの面々はそれを普通に受け入れて居て。
コミュニティの面々が『あの方』と呼ぶ存在。写真や映像による啓示。空に浮かぶ3つの月。何がココを支配して居るのか、ココで起きて居るコトの真相、その解答が示されるコトはないけどまぁ、それは重要ではないのだろうね。重要なのは、そんな場所に囚われた彼らがどう考え何をするかだ。多分ね。
ジャスティンとアーロンの関係。過保護過干渉だとこう云うイビツな関係に陥ったりするよね。ボタンを掛け違えて仕舞ってて、お互いのキモチが食い違って仕舞ってて、直せれば上手く行くのにそれがもう容易には直せない。この旅で彼らの関係性は少し変化し、兄は弟のコトバを聞くと宣言し。コレからもガタガタはするだろうけどまぁ、正常で対等な関係の、その入口には立てたのかな。て云う余韻を残し。
対比するカタチで、この閉鎖された時空間に囚われて仕舞って居るコミュニティの面々が最後に見せる表情も味わい深い。『これから』がある兄弟と、それがない彼ら。その表情は激励か羨望か寂寥か。
テントの中で『数秒のループ』を延々と繰り返して居る男が心底気の毒で印象に残る。教団の関係者ではなく、偶然迷い込んだキャンパーなのだろうな。多分だけど。まぁとにかく、ああはなりたくない。

●『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
ファーストオーダーとレジスタンスとの闘い。姿を消した英雄ルークの居場所を示す地図を託されたロボットはジャンク屋の女と出会う。一方、闘いに嫌気が差したファーストオーダーの兵はレジスタンスの捕虜と共に脱走するが……。的な。
死んだ仲間の指で付けられた血の筋が白いマスクの顔面に三筋走った兵隊。同じ外見の兵隊たちの中で個性を得たその姿のまま文字通り『血塗られた復讐鬼』と化し、血のラインの付いた貌で狂ったようにレジスタンスを追い詰め千切っては投げするのかと思ったよ。違ったよ。まぁそれはそれでいいけど。
耳慣れないいろんな固有名詞が入り乱れるけど話自体はシンプルなので、あコレけなして居ませんよ?シンプルなのでまぁ混乱しないのは助かる。でも『レイ』と『レン』は紛らわしいよ。たまにどっちのコトを云ってるのか判らなくなりかけたな。モチロン僕の性能が悪いせいだけど。判ってるんだよ。
アトは、まぁ、ふーんって感じだったな。まぁ公平に云うならば僕が『これ以前のシリィズを全く観て居ない』からだろうね。サスガに主要メンバーは知ってるし大体の流れも何となく掴んでは居るけどね。でもハン・ソロが亡くなったのはビックリはしたな。あイキナリ死んじゃった。みたいなアレで。
トータルで云えば主人公ぽいレイよりも、光と闇の間をフラフラするレンの方に興味を引かれたな。この映画の時点ではまだどっちにも転びうるような感じでね。迷いがあるキャラて魅力的ですよ。
あー。そうだね。他の面々は何か既に自己が確立して居てスッキリしてるのだよね。だから彼の不安定さが余計に際立つ。計算して其れをやっているとしたら感嘆するけどどうだろう。違うかな。まぁ。

●『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
行方を眩まし伝説の存在となったルークを探すジャンク屋の女。やっと見つけたルークは「ジェダイは滅びる」と彼女に告げる。一方、ファーストオーダーによるレジスタンスへの攻撃は厳しさを増し、追い詰められる正義側。……みたいな感じで合ってる?
世捨て人となった元主人公と、彼を探しに来た現主人公の、この世の果てのような荒れ地での修行と対話パァト。そしてファーストオーダーに追い詰められてゆくレジスタンスのパァト。が交互に展開するけど観終わって『話が進展した』気がちっともしないのはどうしたワケなのだろう。て深く考える。
何かね、こんなコト云うのはアレなのだけども、ジタバタしては御破算の繰り返しでストーリィは空転しまくるし、キャラの行動がちぐはぐなキモチ悪さが其処此処にね。名前忘れたけどレイアからレジスタンスの指揮を引き継いだおばさんが、何か話の判らないイヤなヒトだと思ったら急に物判りがよくなって自己犠牲で皆を逃がしたりね。意外な一面とかそう云うアレじゃなく、ただただトートツだったのよね。そんな感じに一貫性が感じられず戸惑うコト多数。身を入れて観てなかったのもあるかもだけど。
あーでも世界の終末ぽいどよんとした空気感は好みでしたよ。ダースベーダーの孫であるレン、前回に引き続き彼もなかなか良かったです。なよなよしてて、弱っちくて。『芯の弱いモノの怖さ』がよく出て居たな。それが開き直ったトキの底知れなさと云ったら。もうね。皮肉ではなくマジで誉めてますよ?アイツを観れただけでも収穫だし、まぁ続きも観てアイツの顛末を見届けよっかなー、と思えるくらい。
んで。ルークは最後どうなったの?どっかにワープしたの?それともこの世界から姿を消したの?キモチ悪い方の投げっぱなしジャーマンでモヤモヤしたな。アレは次回で何かの結びが付けられるのか、それともあれっきりなのか。そしてアレはファンだったら受け止めて飲み込めるモノなのだろうか。
て考えるとアレだ、1つの世界を延々と何本も何本も語れるってのは贅沢なモノなのだなぁ、とも。

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月間賞は『アルカディア』に。
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