コロナ明けの映画館は、旧作の公開が多いところだが、
これをやっているといえば、駆け付けなければ。
「リオ・ブラボー」(59)
監督 ハワード・ホークス、脚本 ジュールス・ファースマン、リー・ブラケット
出演 ジョン・ウェイン、ディーン・マーチン、リッキー・ネルソン、アンジー・ディキンソン、ウォルター・ブレナン
DVDも持っているし、2回ぐらいは観ているが、スクリーンで観るのは初めてだ。
期待していたら、画質はDVDと変わらないような粗さ。
リマスターされた画質ではなかった。
そんなことが気になったのは最初だけ。
すっかり忘れていた内容に、ただただ、おもしろくて夢中になる。
ディーン・マーチンの酔いどれぶりが、彼だけ、胸に汗をかいてるカットがあって強調されている。「ボラチョン」って、相当ひどい言い方なのだろう、と思う。スタンピーじいさんにくさいと言われるのもわかるような恰好。
タバコも巻けない手の震えが収まり、シャワー浴びて着替えた後で
「ライフルと愛馬」をうたう。相の手を同じく人気歌手だったリッキー・ネルソンが入れる。
街の酒場からは敵方から「皆殺しのうた」が聴こえる。
ジョン・ウェインは、性格が素直でなく、非情ともいえる。
ディーン・マーチンには敢えて冷たく言っているのたが、アンジー・ディキンソンに対してもやさしくない。
保安官詰所は、膝から上のショットで三人が描かれているのに対して、アンジー・ディキンソンに対しては、彼女が単独の被写体となり、フルショットになる。
植木鉢投げた後のセリフがすばらしい。
ジョン・ウェインは、2回も失神する。ディーン・マーチンも2回もつかまる。だけど、全体のトーンは楽天的。
見終わった後は「ライフルと愛馬」が頭の中でぐるぐるとまわっている。
リー・ブラケットは、ハワード・ホークス監督の映画の脚本を多く手掛けているが
彼女のSF小説を読んだことがない。「スペース・オペラの女王」だというのに。
翻訳の出版もそんなに出ていないようだ。
「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」の脚本家だというのに。
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