mixiユーザー(id:7385739)

2019年05月19日21:37

42 view

リュウ・シャオチャとユーベル・スダーン

風と緑の楽都音楽祭
シベリウス 悲しきワルツ
      交響曲 第2番

リュウ・シャオチャ(指揮)、台湾フィルハーモニック

シベリウス好きには、交響曲第2番は外せない。
展覧会の絵で素晴らしかった、リュウ・シャオチャの指揮ならば。
台湾フィルハーモニックというオーケストラは未知数だったが。

NHK交響楽団みたいに、台湾の人だけのオケかと思ったら、外国の人も入っている。
うーん、エーテボリを聴いた後で聴くと、差が出てしまう。
でも、リュウさんの指揮は、やはり、緊張感を伴って、スケール感が大きくていい。

シベリウスの第2番の第2楽章は、
クローネンバーグの「デッドゾーン」の音楽のモチーフで、使われている。
音楽はマイケル・ケイメン。
寒々とした風景に似合っていた。

でも、ほんとはシベリウスがイタリアのフィレンツェに滞在していた時に書いたもの。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++
グリンカ 「ルスランとリュドミラ」序曲
リムスキー=コルサコフ 交響組曲「シェエラザード」

リュウ・シャオチャ(指揮)、台湾フィルハーモニック

「ルスラン」は、短い曲だけど、派手なのでよく演奏される。今回は幾分かゆったりめ。「シエラザード」のような曲は、なかなか演奏されないので、たのしみにしていた。

リュウさんの指揮は、膝を曲げてタメをつくって、伸ばした時に開放している。
各楽器の個性を引き出して、雄大な物語を作り上げている。
ヴァイオリン・ソロを演奏するのが、美しく若い女性コンサートミストレスなので、
この物語の王女のイメージにぴったり。
実際に聴いてみると、波の音を出すのに、ずっーと第2クラリネットが演奏していた。
こういうのを本当の縁の下の力持ちというのだろう。
決して演奏後に指揮者から称えられることはないにしても、
支えているのはこういう奏者なのだなぁ。

台湾フィルでも別の指揮者が演奏したのを聴いた人が話しているのを聴くと、
ぜんぜんダメだったらしい。

リュウ・シャオチャは、チェリビダッケの弟子。チェリの代役でデビューしたという。
今回のプログラムの「展覧会」「シエラザード」は、チェリの名演奏が残されている。
そこで学んだものは活かされていると自分は思う。

++++++++++++++++++++++++++++++++++
<クロージングコンサート>
グリーグ ピアノ協奏曲
ハチャトゥリャン 組曲「仮面舞踏会」

ユベール・スダーン(指揮)、平野 加奈(Pf)、オーケストラ・アンサンブル金沢祝祭管弦楽団

クロージングは、金沢の平野加奈のグリーグのコンチェルト。
平野さんのピアノは華麗だった。勢いがある人はちがう。
テンポはコンテストの時のように速くはなかった。
スダーンの指揮は熱い。楽団員やソリストをうまく乗せてくれる。

ハチャの仮面舞踏会は、浅田真央のバンクーバーオリンピックの曲「ワルツ」が有名。
スダーンはここでも熱い。
アンサンブル金沢の木管。特にフルート、クラリネットはすこぶるいい。
フルートの松木 さやさんは、最年少楽団員という。
クラリネットは遠藤文江さん。
音楽祭でボロディン弦楽四重奏団と共演するってんで、こんな記事も出ていた。

【ガル部長のとつげき取材!】OEKクラリネット奏者・遠藤文江さん
https://www.gargan.jp/c_02/2247/

そして、最後にアンコールは、
東京オリンピックマーチ。
大満足の音楽祭だった。

来年は「音楽でつなぐ世界の和」がテーマ。


【音楽】金沢の独自性 定着 風と緑の楽都音楽祭 3年目 中日新聞Web
https://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/bunka/list/201905/CK2019051102000212.html

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する