もう、ちょっとすると雑誌『映画秘宝』で2016年のベスト、ワースト映画の特集があるはずなので、昨年、観た映画については、その時まとめて書こうと思ってました。
『この世界の片隅に』は原作が好きだった事もあって、大分で公開されると早めに鑑賞していました。
さて、その感想ですが、これから観に行くかも知れないという人は、ネタバレがあるので、ここから先、読まないでね
。
実は最初から心配していました。
まずは監督の片渕須直氏について『名探偵ホームズ』のイメージスケッチくらいでしか知らず、監督としての情報がなかった事。
そして、もうひとつは原作が一話ごとにオチのつく、短編の連作のような作品なので、それを2時間弱の映画にしようとした場合、ちょっと難しいのでは、と思っていたためです。
さて映画『この世界の・・』は一部エピソードを除いて大体、原作の最初から最後までを、原作であるマンガの絵もセリフも、かなり忠実にアニメにしていました。
ところどころにオリジナルな部分をはさみながら・・。
観ていて気になったのはテンポというかリズム感の悪さ。
映画として、物語としてメリハリが感じられない。
主人公がおっとりした女性なのだが、登場人物全員が主人公と動きが同じでおっとりした人間に見える。
マンガなら気にならないが、アニメでは工夫が必要なのではないだろうか。
あと映画で新たに付け加えられたシーンが、妙にリアルだった。
ちょっとチグハグに感じたが、監督の発言などを読むと、むしろリアルを志向してるみたいなので、それならいっそ、そのカラーで全体を統一すればいいのに。
物語も最初のファンタジーっぽいのは削除して、キャラと基本的なストーリーだけ借りて、もっと大胆に映画化すればいいのに、なんて考えてました
。
そんなこんな思いながら映画を観てたのですが、最後のタイトルロール、クラウド・フアウンディングで出資した方々の名前がズラッと出てくる。
見てると映像関係の業界にいる方々の名前が何名も。
おお、昔、好きだったマンガ家さんの名前も・・
!
この映画のヒットの要因には、こうした情報発信力のある人々を味方に出来たから・・、と考えるのはいささか悪意のある考え方かな
?
映画ヒットしてるし、みんな出来を褒めてるし、俺くらいこんな日記、書いてもいいよね
!
しかし映画の感想って・・、褒める場合はいいけどネガティブな部分の多い場合は、書くのが難しいね。
でも、本当はそんな感想ほど、ここに書き込みたかったりします
。
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