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2021年11月16日19:14

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ベルモンド傑作選2、『リオの男』

今年の1月にジャン=ポール・ベルモンドの作品を集めた傑作選の上映があり、ヌーベル・ヴァーグの作品でしか知らなかったベルモンドの魅力にすっかり魅せられてしまいました。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978087305&owner_id=7369308
この企画がとても好評だったので、傑作選2が企画され仙台では今月から上映が始まりました。ベルモンドは10月に亡くなり、今回の上映会は追悼上映にもなりました。

今回上映されるのはファンから上映してほしいとリクエストが多かった作品と配給プロデューサーの江戸木純がお薦めの作品の中から5本選ばれました。
その5本は『リオの男』、『カトマンズの男』、『相続人』、『エースの中のエース』、『アマゾンの男』、特に『リオの男』はリクエスト1位で『カトマンズの男』は4位の作品です。
すべて未見で観たいところですが、1日2本の2週間上映でなかなか時間が合いませんが、週末に『リオの男』を観てきました。

パリの博物館で展示中のアマゾンの古代文明の土像が何者かに盗まれます。そして土像を研究していたカラタン教授や関係者のアニエスも次々に誘拐されます。そこに1週間の休暇をもらってパリに帰ってきた兵隊のアドリアンが婚約者のアニエスの誘拐事件に遭遇して、リオまで追いかけます。アニエスは救い出されるのか、土像の秘密はなんでしょうか。

ベルモンドのスタントを使わないアクションは圧巻で、バイクでの追跡やホテルの窓を伝っての侵入や高所での追っ手からの逃亡など目が離せません。今でこそノンストップアクションという表現がありますが、すでに50年前にベルモンドがそれをこなしていたことになります。
物語ももちろん面白く、アクションや後半の宝探しスティーヴン・スピルバーグの『レイダース/失われたアーク』を思い出します。実際にスピルバーグは『リオの男』を公開時に9回観て、すっかり気に入ったそうで、あの大好きな映画の原型がここにあるとは思っていませんでした。
ヒロインのアニエスを演じるのはフランソワーズ・ドルレアック、若くして亡くなったので出演作が少なく、魅力的な彼女を観ることができる貴重な作品です。

フランス語講座の先生もベルモンドが大好きで何作か観る予定と聞いていて、次回の講座で先生とベルモンド談義ができるのが楽しみです。ただフランス語で感想を言うのがちょっと敷居が高いです。


写真左:ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2のチラシ
写真中:『リオの男』
写真右:前回のジャン=ポール・ベルモンド傑作選の4作の再上映もありました
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